<CS速報>広島が完封リレーで日本S進出へ王手!

 セ・リーグのクライマックスシリーズのファイナルステージ第2戦、広島対横浜DeNA戦が13日、マツダスタジアムで行われ、広島が完封リレーで3−0の快勝。連勝でアドバンテージの1勝を加え日本シリーズ進出へ王手をかけた。広島先発の野村は6回を投げて3安打無失点。7、8、9回を今村、ジャクソン、中崎の勝利の方程式でつないで完封リレー。強力横浜DeNA打線を2試合続けて無失点に抑えこんだ。一気にスイープで勝負を決めたい広島の明日14日の先発予定は“男気”黒田。横浜DeNAは井納が予定されている。

 最多勝投手のプライドだった。野村はレギュラーシーズンでは、横浜DeNAに対して0勝1敗、防御率7.41と苦手にしていたが、CSの舞台では別人だった。立ち上がりを2人で終えると、2回には先頭の“2冠”筒香をツーシームでスイングアウトの三振。3回までパーフェクトピッチングである。

 4回、守備の乱れもあって、二死一塁から筒香のバットを折りながらライト前へ打たれ、梶谷に四球。満塁のピンチを迎えたが、倉本は1球で一塁ゴロにしとめる。タイミングを外すチェンジアップだった。

 6日の練習試合で首に打球が直撃。間に合うか心配されていたが、その不安を打ち消して6回を投げて94球、3安打4奪三振無失点。初回の先制タイムリー、3回の犠飛と、丸が一人で全打点を稼いでくれた2点を守りきって、7回から今村にバトンを渡した。その今村も二死から一塁線にヒットを許したが代打・下園をレフトフライに打ち取って反撃を許さない。

 8回はジャクソンが、代打・荒波、桑原を連続三振。二死から石川を歩かせたが、ロペスを三塁ゴロで、9回の守護神、中崎へつないだ。打線も8回、横浜DeNAの4番手、三上から、田中が真っ赤に染まるライトスタンドへソロアーチ。貴重な追加点で3−0とリードを広げた。9回を任された中崎は、まず筒香と真っ向勝負してレフトフライ。二死から倉本にヒットを許したが、後続を断ち見事に完封リレーを成立させた。

 広島はレギュラーシーズンを勝ち抜いてきた“カープスタイル”をCSでも貫き、強力打線を武器に“下克上”で巨人を打ち破ってきた横浜DeNA打線を2試合連続無失点に抑えこみファイナルS突破に王手をかけた。
   

試合後、先発の野村と2打点をマークした丸の2人がお立ち台に呼ばれた。

 野村は「ファンの皆さんが声援をくださったおかげで勇気をもってマウンドに立つことができました」と第一声。「ここを目標としてやってきたので、ここでいいピッチングができてよかったです。初回から点をとってもらえたので、自信を持って投げることができました。(同じ年の丸が2打点で)いつも打ってくれるので嬉しく頼もしく思っていました」と笑顔でコメントを残した。

 丸は、先制タイムリーの場面を聞かれ、「広輔(田中)、キク(菊池)がいい形でつないでくれたので、僕もなんとか次へつなごうという気持ちで打席に立ちました。(3回の犠牲フライ?) 正直、打ち損じたのですが、広輔(田中)がよく走ってくれました。助かりました」と、タッチを交わしてホームに滑り込んだ田中の走塁をたたえた。

 野村、丸、田中は27歳の同世代。
 丸は「僕らの世代が盛り上げることができたと思います」と胸を張った。

 シーズン中の勢いのまま、日本シリーズ進出へ王手をかけた。

 丸は「はい、このまま明日決めにいきたいと思います」と決意表明。場内から大歓声が沸いた。
 同じ質問を投げかけられた野村が、「一戦一戦変わらず……」と、優等生発言をしようとしていると、丸が横からチャチャを入れた。それでも野村は、生真面目に「一丸となって、広島一丸となって頑張っていきますのでよろしくお願いします」とメッセージを伝え、マツダスタジアムの盛り上がりの最高潮だった。