米地元メディアがレッドソックス上原との再契約に疑問?!

米地元メディアがレッドソックス上原との再契約に疑問?!

ア・リーグディビジョンシリーズ第3戦で力投する上原(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

 ア・リーグ東地区を制してポストシーズンに進出したレッドソックスだが、ア・リーグ地区シリーズでインディアンスに3連敗し、敗退した。チームは早くも来シーズンのチーム編成へ向けて動き出している。
ボストンヘラルド紙は、この日、今オフの5つの疑問を提示し、そのひとつにFAとなる上原浩治(41)の残留への疑問を投げかけた。

「上原はレッドソックスが、今オフに契約を求める中継ぎ投手のなかでベストの中継ぎ投手になるのか?」というものだ。

 記事では、まず上原が来シーズンには42歳になっていることに触れている。しかし、「2016年の終盤は、13イニングを無失点に抑えたことにより、年齢を感じさせない例外的な投手であることを証明した」とも伝えている。

 同紙によると、上原が来シーズン、年間40イニング以上を投げることができたら、記録的なものになるという。2010年以降のナックルボーラーを除く投手のうち、42歳以上で年間40イニング以上を投げたのは、メッツで今なお現役のバートロ・コロン、ヤンキースの伝説のクローザーだったマリアーノ・リベラ、マリナーズなどで活躍したジェイミー・モイヤー、レンジャーズやエンゼルスなどでプレーしたダレン・オリバーの4人だけだそうである。

 もし、上原がレッドソックスと再契約をして、彼がレッドソックスと契約したなかで最も良いリリーフ投手としてアピールができれば、来シーズンのブルペン陣は、7回にジョー・ケリー、8回に上原、9回にクレイグ・キンブレルという締めくくり方ができるだろうと記事は予測している。

 ただし、ドンブロスキー編成本部長の過去の傾向として「あまりリリーフ陣には大金を使っていない」という方針であることも同紙は付け加えている。タイガースのGM時代から、中継ぎの強化にはお金をつぎこまず、リリーフ投手の補強は1人か2人、クローザーと、それにつなぐ投手の獲得にとどめていた傾向があると説明。ドンブロスキー編成本部長が、今オフに契約するベストのリリーフ投手が42歳の上原であるのならば、「編成本部長は、これまでの1人か2人を獲得するという傾向を変えるかもしれない」と表現した。つまり、上原とは契約せずに、他にリリーフ投手を補強する可能性があるのではないかと示唆している。

 上原は、今季、7月19日のジャイアンツ戦で右胸筋を痛め、9月上旬まで戦列を離れた。それでも復帰後は10試合連続無失点を記録するなど存在感を示して、結果、50試合に登板して2勝3敗、7セーブ、防御率3.45の数字を残していた。
 

 同記事が書いていたレッドソックスのその他のオフシーズンの疑問をつけくわえておくと、以下の4つ。

 一つ目は、「若い打者を放出して、エース級の先発投手を獲得するべきか」というもの。

 シーズン半ばにはホワイトソックスのクリス・セール投手の獲得のうわさがあったが、その交換相手と目されていた若い打者が成長しているため、彼らを放出するべきかどうかを疑問として示している。

 二つ目が、「先発投手の層は十分か」という疑問。昨オフにエースとして獲得したデービッド・プライスと、今シーズンに安定感のある投球を続けたリック・ポーセロに続く3人目以降のローテーション投手を不安視している。

 三つ目が、今シーズンを肩の手術でシーズンを棒に振ったパブロ・サンドバルを取り上げて「サンドバルは正三塁手の座を勝ち取ることができるか」というもの。サンドバルとの契約はあと3年残っていて、「レッドソックスは、まだ彼をあきらめないだろうとし、三塁を守らせるか、控え選手、または他の選手と指名打者を争うことになるかもしれない」としている。

 最後には、レッドソックスの顔だった指名打者のデービッド・オルティスが今シーズン限りで引退したことに触れ「オルティスの穴を埋める指名打者の人材がいるか」と問いかけている。記事では、ブルージェイズのエドウィン・エンカナシオンら外部にもFAとなる好打者がいるが、「彼らは元のチームに残留しそうだ」と予測している。

 同紙が伝えたように、王座奪回を狙うレッドソックスにとって、上原と再び契約を結ぶかどうかの去就が、今オフの最大の注目点のひとつであることは間違いない。シーズン終盤の上原の安定感は、高評価を得ているが、42歳になる上原がクローザーにつなげるセットアッパーとして年間通じてフルに投げることができるかどうかという懸念もあり、球団側は、中継ぎ陣全体の編成も含めて決断をすることになりそうだ。