<CS速報>横浜DeNAが黒田を攻略してファイナルS初勝利!

<CS速報>横浜DeNAが黒田を攻略してファイナルS初勝利!

横浜DeNAの先発井納は7回を3安打無失点の好投。

セ・リーグのクライマックスシリーズ、ファイナルステージ第3戦が14日、マツダスタジアムで行われ、横浜DeNAが3−0で広島を下し「負ければ終わり」の崖っぷちで一矢報いた。2試合連続完封負けを喫していた打線が、広島の先発・黒田博樹(41)からエリアンの先制2ランなどで3点を奪い、守っては、先発・井納翔一(30)が7回をわずか3安打無失点に抑える好投で広島打線を沈黙させた。石川雄洋(30)、梶谷隆幸(28)がフェンスに激突しながらの美技でピンチを救うなど執念の勝利だった。対戦成績はアドバンテージの1勝を含めて広島の3勝1敗。

 黒田攻略は4回二死から始まった。
 毎回、走者を出しながら、黒田の絶妙の投球術の罠にはまり、あと1本が出なかった横浜DeNA打線は、倉本が、ボールに逆らわない軽打で出塁した。続くエリアンが黒田のストレートを見逃さない。快音を残した打球はライトスタンドへ。ファイナルステージに入って22イニング目にしての初得点。先制2ランだ。ドジャース時代に黒田がローテー投手で、エリアンはマイナー契約。2人の日米を跨いでのドラマが見え隠れするような一発だった。「点をとれば流れがかわる」。試合前のラミレス監督の言葉通りに流れが変わる。
 
 さらに横浜DeNAは5回、先頭の桑原がレフト前へふらっと打球を上げた。必死に前進した松山がダイビングキャッチを試みるが、後逸。これが二塁打となって、続く石川がバントで送る。一死三塁。ロペスは三塁ゴロに倒れたが、筒香が敬遠で歩き、左手指の骨折を我慢して出場している梶谷が、スライダーかカットボールをライト前へ引っ張って貴重な追加点。3−0とリードを広げた。

 守っては先発の井納が力投を続ける。立ち上がりに一死一、二塁のピンチを迎えたが、4番に戻った新井をフォークで三振、鈴木誠也も詰まらせてのショートへのフライ。4回も一死から鈴木誠也に四球を与え、二死から盗塁を仕掛けられたが、これを戸柱が封じてカープの反撃の芽を摘む。

 井納は6回、先頭の田中を四球で歩かせたが、菊池を三振、戸柱がボールを弾いたのを見て、田中に二塁を狙われたが、スタートに躊躇したため遅れて、一、二塁間に挟んでゲッツー。7回も二死から松山にセンター前ヒットを許したが、安部を三振。井納はスコアボードに7つのゼロを並べ続けさせた。

 8回からは、三上にスイッチ。代打・西川にヒットを許すが、代打・エルドレッドが一塁側のファウルグラウンドに上げたフライを石川がフェンスに激突しながら好捕(石川は負傷交代)。田中に、この日3本目となるヒットをライト前に打たれ一死一、三塁となったが、菊池を内野フライ。ここでベンチは、左の丸に対して左腕の田中を投入。四球を与えて満塁になると新井を迎えたところで須田へと細かい継投。終盤の最大の山場に新井のライトへのファウルフライを梶谷がダイビングキャッチ。気迫に満ちた超美技でピンチを救った。

 9回は、ストッパーの山崎。リードを守り切っての完封リレー。高らかに反撃を宣言するような理想的なゲーム展開で、横浜DeNAがファイナルSで初白星を挙げた。「ひとつ負ければ終わり」の崖っぷちの状況は変わらないが、横浜DeNAは勢いを取り戻すような勝ち方をした。

 

 
 

 試合後、敵地のベンチ前でインタビューを受けたのは、先発の井納。

「チームとして、もう負けられないというのはわかっていましたから、悔いのないようにやろうと思いながらマウンドに立ちました。結果的に田中広輔には(3本)打たれましたが、シーズン中は、上位の1、2、3番を抑えているので強気で攻めることができました」と、緊張から解き放たれたような表情で語った。

 石川、梶谷の体を張った超ファインプレーがチームを救ったが、そのことを聞かれ「ちょうど石川のときはアイシングをしていたので見えなかったのですが、梶谷は(巨人戦でデッドボールを受けて)骨折をしながらも、ああいうプレーができるっていうのは、(チームの)士気も上がってきます。チームの士気を上げて戦えるプレーだと思います」と、言葉を噛み締めるようにして語った。
 
 執念の勝利で一矢を報いたが、崖っぷちの状況は変わらない。
 だが、井納は、「追い込まれている立場で、選手は疲労もきています。その中でも、あきらめず、悔いなく1戦、1戦、戦うだけです。奇跡と言われるかもしれませんが、(ここから)4連勝して日本シリーズに行きたいと思います」と、チーム全員の気持ちを代弁した。