王貞治はなぜ二本足ではダメ? 恩師が明かす「王の悪い癖」

王貞治氏の一本足打法を指導した荒川博氏が完成の経緯と王氏の打撃の悪癖を語る

記事まとめ

  • 王貞治氏の一本足打法を指導した荒川博氏は、当初本塁打を狙ったものでなかったと語る
  • 王氏は右足を上げステップして打つ時に、手首を回す悪い癖があったらしい
  • そこで練習のために一本足で打たせたが、試合で二本足に戻すと再び悪癖が出たという

王貞治はなぜ二本足ではダメ? 恩師が明かす「王の悪い癖」

王貞治はなぜ二本足ではダメ? 恩師が明かす「王の悪い癖」

荒川博氏が語る「一本足打法」誕生秘話

 プロ野球の長い歴史には数々の“変則打法”“変則投法”の選手がいたが、その中で最も有名かつ最も成功したのが王貞治だ。巨人の打撃コーチ・荒川博氏の指導のもとで王は「一本足打法」を完成させ、通算本塁打868本の世界記録を樹立。当初、この打法は本塁打を狙ったものではなかった。荒川氏が明かす。

「王は右足を上げステップして打つ時に、手首を回す悪い癖があった。それではインコースが打てない。そこで、最初からステップした状態を作ることを目的に、一本足で立たせたところ、バットがスムーズに出た。その感覚をつかむために一本足で練習をさせたのです」

 しかし、試合で二本足に戻すと、再び悪い癖が出た。

「二本足だとどうしても手首が動いて、バットが最短距離で出ない。普通は二本足のほうが立っていてもラクなはずですが(笑)」(荒川氏)

 1962年に試合で一本足打法を始め、2年後にはシーズン55本の本塁打記録(当時)を打ちたてた。

※週刊ポスト2016年9月16・23日号

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