プロ野球クライマックスシリーズを面白くする改革案

プロ野球クライマックスシリーズを面白くする改革案

セリーグのクライマックスシリーズ予定(公式HPより)

 コラムニストでデイトレーダーの木村和久氏が、近頃気になるニュースをピックアップし独自の視点で読み解きます。今回は、いよいよ始まるクライマックスシリーズに苦言。

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 プロ野球もシーズン最終局面で盛り上がっているなか恐縮ですが、クライマックスシリーズの改革を提案します。今年に限っていえば、セリーグの2位との15ゲーム差以上は、離れすぎです。これで2位、3位チームのどちらかが、クライマックスシリーズを勝ち進み、日本シリーズに出て優勝してもいいんですか? この大逆転があるから面白いという意見もありますが、面白すぎにもほどがあります。じゃ何のためのペナントレースだったんですか? ペナントレース終盤は戦力を温存し、無難に2位、3位を狙う作戦もありますからね。そこでクライマックスシリーズがシラケないように、何かしらの改革をせねばと思う、今日このごろ。勝手に私案を述べたいと思います。

 理想をいえば、2位チームと10~15ゲーム差以上ついたら、そのリーグはクライマックスシリーズ開催をなしにするのが本筋でしょう。でもクライマックスシリーズは、興行面が非常においしい。営業サイドからクレームが来るのは必至です。しかも、どちらかのリーグがクライマックスシリーズを行わないのも不自然だし…。だからクライマックスシリーズをなくす、あるいは減らす考えは却下せざるをえません。

 それでは、両リーグともクライマックスシリーズを行うのを前提として考えてみましょう。よく参考にしようと言われているのが、メジャーリーグのワイルドカードのシステムです。実は日本でこれを導入すると、やっかいになります。つまりメジャーリーグは、両リーグ3地区に分かれているから、足りない4つ目のチームを選ぶためのワイルドカードなのです。

 日本は2リーグだから、わざわざワイルドカードを選ぶ必要がないのです。ワイルドカードのために3リーグにする案を出す人もいますが、それでは本末転倒でしょう。

 ワイルドカードでセリーグとパリーグからそれぞれ1チーム選ぶ方式もありますが、それでは今のクライマックスシリーズと似てしまうし…。ワイルドカード案も却下せざるをえない。結局のところ、現在やっているクライマックスシリーズのハンディキャップの仕組みを、イジるしかないようです。

 では、具体的にどうするか? 現状はペナントレース1位チームがクライマックスシリーズファーストステージで勝ちぬいたチームと戦う場合、すなわちファイナルステージでは、1位チームに1勝のアドバンテージがあります。これを、さらにパワーアップして、2位チームと大差がついたペナントレースの場合、ハンデを増やす案にしたいのです。

 例えばペナントレースで2位と10ゲーム以上差がついた場合は、2勝のアドバンテージにするとか? 現状だと4勝で優勝だから、2回連続で負けたら終わり。でも、これはちょっと虚しい。すぐ終わっちゃいそうです。じゃファイナルステージ自体を、5勝で優勝にすればいいのでしょうか? でも、それはそれで試合日程が長すぎる。もう少し、ほどよいハンデはないんでしょうか?

 やはり、4勝で優勝のラインは譲れません。そこで、最終案を出します。ファイナルステージにおいて、ペナントレース1位チームが2位以下チームと5ゲーム以上差がついていた場合、1勝のアドバンテージ、かつ最初の試合で1点を先に加点する。さらに2位以下と10ゲーム差以上ついたら、1位チームに1勝と2点の加点をする。そうすれば従来の日程で進行できるし、1~2点リードなら充分逆転の可能性もあり、試合運びが面白くなると思います。

 このハンデなら、ペナントレース中でもハンデを減らしたいと、2位、3位チームは俄然頑張るというものです。

 細かい加点のシステムは、おいおいゆっくり考えましょう。加点のタイミングも、試合開始直後なのか自由にイニングを選べるのか、要検討です。

 これはあくまで私案ですから、今後、いろいろな意見をどんどんお願いします。野球のよさは、理髪店のオヤジがお客さんと「今年の巨人は弱いね~」とか言えるからいいわけです。一般の素人が無責任に口を挟んでこその、メジャースポーツだと思います。

 今年は熱パの優勝争いが面白かったし、セリーグは広島の25年ぶりの優勝と超盛り上がったから、案外とクライマックスシリーズに苦言を呈する人は少ないと思います。だからこそ今のうちに改革し、低迷したときにも面白くさせたいのです。

 最終的に危惧しているのは、ペナントレースの形骸化です。どうせ最後でマクレばいいんだからってなると、シーズンそのものを見なくなる。これが一番怖いですね。

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