山口、亀井、石川…巨人の選手は涙腺がゆるすぎないか?

山口、亀井、石川…巨人の選手は涙腺がゆるすぎないか?

巨人軍に涙を見せる選手が続出

 どの選手も涙腺がゆるすぎやしないか。6月14日、FAで巨人に移籍後、初めて一軍マウンドにあがった山口俊(29)はソフトバンク打線を相手に6回まで無安打無失点に抑えた。マシソン(33)、カミネロ(30)とつないで継投ノーヒットノーランで快勝すると、山口はヒーローインタビューで、「FAで来てすごい迷惑をかけていましたし、この1勝で終わらず、ジャイアンツの一員として頑張っていきたい」と声を詰まらせ、ジャビット人形で涙を拭いた。

 交流戦最終試合となった6月18日のロッテ戦では、延長12回裏1死一、二塁で打席に立った亀井善行(34)が逆転サヨナラ3ランを放ち、出迎えた高橋由伸監督の胸に飛び込んで男泣き。お立ち台では、「心が折れていたので、奇跡としか言いようがない。最後は打てなかったら命を取られると思って、それぐらいの気持ちで行った」と涙を拭おうともしなかった。

 まだある。6月25日の中日戦では9回裏、代打の石川慎吾(24)のサヨナラタイムリーで交流戦明け初勝利を収めると、石川は、「興奮して覚えていない」と、目を真っ赤にして唇を噛みしめた。

 山口は開幕を三軍で迎え、6月中旬にようやく初先発。その間にチームは球団史上ワーストの13連敗、登板前日には堤辰佳GMの更迭が発表されていた。3年総額7億円(推定)でDeNAからFA移籍する交渉にあたったのが堤氏で、山口は前述のお立ち台で「活躍することで堤前GMに恩返しをしたい」とも語ったが、冷静に考えれば“遅すぎだよ!”とツッコミが入るところだろう。

 一振りで試合を決めた亀井にしても、この試合は8回と10回に前の打順を打つマギー(34)が敬遠されてのチャンスでキャッチャーフライと三振。12回もマギーが3打席連続で敬遠され、とても素直に喜べる状態ではなかった。

 苦境を乗り越えお立ち台に上った、そのカタルシスはよくわかる。だが、大の大人がまぶたを腫らして感激すべき場面だろうか。折しもチームは「史上最弱」と呼ばれる体たらくである。

 こうした「涙」に怒りを隠さないのが、常勝時代を知る巨人OBだ。V9時代のエースで、“鬼投手コーチ”としてチームを支えたこともある中村稔氏は、石川をこう評す。

「サヨナラ打を放つ前日の試合の7点差で負けていた7回裏1死一、二塁の場面。初球は明らかなボールを見送ったが、2球目からボールを2球振って追い込まれ、4球目のチェンジアップを引っかけて併殺ですよ。この場面は誰が見ても“2球目も待て”でしょう。

 プロの世界ではチームプレーが厳しい水準で求められる。バント失敗や進塁打を打てなかった時には、ベンチはミスした選手を冷たい目で見なければいけない。コーチも“何やってんだ! ボールに手を出す場面じゃないだろう!”と他の選手の前で怒らないといけない。でも、今の巨人にはそれがない。ミスした次の試合でサヨナラを打ったからといって、嬉し泣きしていていいはずないでしょう」

※週刊ポスト2017年7月14日号

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