1975年の巨人ファンが考えた改革案「王の敬遠はHR扱いに」他

1975年の巨人ファンが考えた改革案「王の敬遠はHR扱いに」他

由伸巨人でも検討する価値はある?

 屈辱の連敗トンネル脱出後も、低空飛行が続く高橋由伸巨人。ファンの間でも、もはや諦めの空気すら漂っている。しかし、2008年に休刊した『週刊読売』では、開幕6試合目から最下位に沈んだ1975年の長嶋巨人を、様々な形で応援し続けた。

 歌手・天地真理に「長島さんは明るい性格だから、明るいスポーツをしてくれさえすれば、当面、勝負にこだわらないように、と私は考えています」とまで言わせ、その独創性は当時の特集を読むとよくわかる。最下位でシーズンを終えた11月15日号では、〈なにがなんでも巨人を優勝させるための読者のアイデア〉という応募発表を行なった。

 タイトルはこうだ。

〈このあつい思いを聞いてほしい 王への敬遠はホームラン扱いにせよ!!〉

 他にも野球のルールさえ無視した“改革私案”が多数披露された。

●あらかじめ二点を

〈巨人の全試合について、あらかじめ巨人には二点を与えておく。今季一点差で負けた試合が多いからだ。一試合二点ずつの借りは、向こう三年間、任意の試合で相手チームに返していけばよい〉

 間違いなく巨人は強くなる。今季に置き換えてみても、巨人が1点差で落とした試合は12試合(7月5日時点)ある。そのすべてで勝ったとすると順位は一気に2位に上がる。

 再び1975年に戻ると、打率1割台に沈んだジョンソンについては、〈放出すべき〉という意見が多数を占める中で、もっと大胆な“補強策”が提案された。

●ジョンソンを監督に

〈今年巨人が弱くなったのは、なんといっても長島の引退と、ジョンソンの不振に尽きる〉〈長島の現役復帰とジョンソンの監督就任というのはどうだろう〉〈一億円も出したのだから、プレーがダメならアタマのほうを試してみるべきではないか〉というのである。

 前年までの川上(哲治)巨人とはこう比較された。

●信仰が足りないから

〈巨人軍が優勝できない最大の原因は信仰が足りないからだ。あの川上さんは、伊深の正眼寺へ来て座禅をしたため、あのような優勝を獲得したのだ〉

 投稿者は岐阜県に住む教員。正眼寺は地元の禅寺だ。郷土愛とジャイアンツ愛ないまぜの打開策である。次の“奇策”は今の由伸巨人もすぐに採用できる。

●巨人軍を普通人軍に

〈巨人は来年「普通人」と改称する〉〈シーズン中に優勝のメドがついたときに、すかさず巨人と名乗るのであります。これを繰り返せば、巨人は来年といわず常勝。V 20でもV100でもできておメデタイのだ〉

 川上哲治監督率いる巨人がV9を達成した1973年以降、巨人は17度リーグ優勝しているため“V26達成中”になる。そして昨季や今季は“由伸普通人”なので「巨人V逸」にはならない。実におメデタイのだ。

※週刊ポスト2017年7月21・28日号

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