低迷する由伸巨人にOBとファンから勝利への提言

低迷する由伸巨人にOBとファンから勝利への提言

中畑清氏他、巨人OBたちからの提言

 読売巨人軍とそのファンにとって1975年は、開幕6試合目から最下位に沈み続けた最悪のシーズンだった。高橋由伸監督率いる2017年の巨人も、球団史上ワーストの13連敗を記録し、その後も低空飛行が続く憂鬱な状態だ。しかし、諦めてはいけない。最悪シーズンだった1975年にドラフトで長嶋巨人に入団した中畑清氏は、今季の成績低迷はむしろ由伸監督にとってよかったといわんばかりの勢いでチームを鼓舞する。

「今まで由伸監督は、フロントにも選手にも配慮して、様々な気遣いをして監督をやってきたと思う。

 でもこうなったら、“由伸カラー”を前面に出せるでしょう。巨人軍をどういう方向に導いていくのか考えたときに、先のビジョンが見える選手は若手になる。腹をくくって『打てなくても使い続ける』という選手を見つけ出し、そのメッセージを選手にもファンにも送ればいいんです」

 2012~2015年までDeNA監督を務めた中畑氏は、その経験から、7月1日時点で自力優勝がなくなったことさえ“前向き”に捉えるべきと力を込める。

「開き直ればいい。(監督4年間で最下位を2度経験した)俺がいうんだから間違いないよ(笑い)。若い力で勝ち試合が作れるようになると、チームの空気が変わってくる。ドラフト2位で今季入団した畠世周(23)投手や、野手だと岡本和真(21)や山本泰寛(23)。彼らをどんどん使って、ベテランがスタメンで胡座をかいているような雰囲気を壊してほしいね」

 たしかに優勝の遠のいた今年こそ、再建をスタートさせる大チャンスである。同じ負けるのでも将来を担い得る若手を使って負けたほうがはるかに生産的だ。

 巧みなバットコントロールと華麗な守備で活躍した篠塚和典氏も、巨人ナインの実力を高く評価している。

「個々の選手の力量は十分にある。あとは、選手の士気を高め、チームの雰囲気を良くするか。勝っても負けても同じ雰囲気でやっていては、選手に緊張感が生まれない。ベンチ内に“怒られ役”の選手を作るのも手だと思う」

 すると適任は、チーム生え抜きの坂本勇人や長野久義といった面々だろうか。由伸監督に怒鳴られる姿を、確かに見てみたい。

 う~ん、どの提案も頷けるものの、42年前の『週刊読売』(2008年に休刊)に掲載された〈巨人を優勝させるための読者のアイデア〉は、「王への敬遠はホームラン扱いにせよ!!」「巨人の全試合について、あらかじめ巨人には二点を与えておく」などと比べると“応援団”もおとなしいような気が……。

 ここはやはりこの方にご登場願おう。『週刊読売』や「報知新聞」にもたびたびコメントを寄せてきた筋金入りの巨人ファンの漫画家・黒鉄ヒロシ氏だ。

「相撲では、横綱と序ノ口が戦えば、横綱が勝つに決まっています。かつてのプロ野球にもそれぐらいの差があった。昔の近鉄は、頭を下げて巨人にオープン戦を申し込んだものです。

 ところが、今はドラフトで戦力の均等化が進み、優秀な選手はメジャーに行く。各チームが拮抗し、巨人が勝てなくなるのも当たり前。しかし、ボクはこんなに平等になった野球を見て面白いか! と言いたい。今のプロ野球にも、横綱と序ノ口くらいの差があっていいんですよ」

 巨人一極集中の時代よ再び──この熱いエールを受ければ元気ハツラツ!

※週刊ポスト2017年7月21・28日号

関連記事(外部サイト)