高木豊氏 『プロ野球ニュース』CS版は解放感あり好き放題

高木豊氏 『プロ野球ニュース』CS版は解放感あり好き放題

「解説者同士の事前打ち合わせはなし」と明かす高木豊氏

 1976年にスタートした『プロ野球ニュース』は、地上波での放送は2001年に終わってしまったが、その後はCSに舞台を移し、同じ名前、そしてスタイルのまま、現在も元気に放送を続けている。CS版『プロ野球ニュース』に出演する高木豊氏が、同番組について語る。

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 現役時代は『プロ野球ニュース』で次の対戦相手の情報を得るのに活用していましたね。ウチ(横浜大洋)は試合時間が長かったので、番組を見逃さないために、当時は珍しかった自動車テレビをつけたほどです。

『プロ野球ニュース』に出ていた先輩方は迫力がありましたけど、言葉は優しかった。唯一、豊田泰光さんからはかなり厳しいことを言われましたが、すべて正論でした。私もそんな大先輩にならって、是々非々の、できるだけ自然体での解説を心掛けています。

 番組出演は1997年から。地上波に比べCSは解放感があるので、好き勝手やらせてもらっています(笑い)。解説者同士の事前打ち合わせは全くなし。だから楽しくもあるし危険でもあるけど、ギリギリの方が視聴者は楽しいでしょう。

 専門チャンネルですから、野球好きを楽しませる番組にしなければならない。時間に余裕があるから作りたいものが作れるので、大きなメリットになっています。例えば大谷翔平の打席を全球見せるなんて、地上波だったら「バカヤロー」っていわれますよ(笑い)。

 とにかくこだわりは持ち続けたいですね。ポジションの違う解説者が絡み合うことでコメントに厚みが出る。若い解説者も多くなりました。30年前と現代の野球は違う。進化や変化を学ぶにはいい機会になっていると思うし、刺激になっています。

 伝える側が面白くないと視聴者は面白いはずがない。そういう意味では野球好きのスタッフが制作している『プロ野球ニュース』は最高。この伝統が続く限り、面白い番組を作れると思いますよ。

撮影■藤岡雅樹 取材・文■鵜飼克郎

※週刊ポスト2017年8月11日号

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