マギー、ペゲーロ…、助っ人強打者はなぜ2番で機能する?

マギー、ペゲーロ…、助っ人強打者はなぜ2番で機能する?

2番打者は「やりがいがある」というマギー(撮影:山崎力夫)

 なぜ、外国人選手は「2番」で機能するのか──。巨人の高橋由伸監督は前半戦最後となった7月12日のヤクルト戦以来、ケーシー・マギーを本職ではない「2番・二塁」で使い続けている(8月20日現在。以下同)。巨人はマギーを三塁から二塁に回したことで、ベンチに置かざるを得なかった村田修一を三塁で使えるようになり、強力打線を組めるようになった。マギー、村田、阿部慎之助を同時に使えるようになった効果もあってか、7月12日からの29試合で巨人は17勝11敗1分と巻き返し、3位・DeNAを猛追している。

 その背景には、「バントしない2番打者」であるマギーの打棒が大きく貢献していると言えるだろう。6月は打率2割3分8厘と不調に陥ったが、2番になってから3割6分8厘、6本塁打、20打点と打ちまくっている。犠打はゼロだ。マギーは満塁弾を放った8月19日のヒーローインタビューで、2番という打順について聞かれると、「後ろに坂本、阿部、村田など良い打者が続くので、非常にやりがいがある」と答えた。

 メジャーリーグには「2番打者最強論」もある。野球のデータを統計学的に分析するセイバーメトリクスの登場などにより、2番打者に強打者を置くという考え方が浸透しはじめている。そして日本でも、マギーのみならず、今年は楽天が2番にペゲーロを置いて打線が活発化したことで「2番」という打順に注目が集まっている。

 DeNAラミレス監督は、中畑清監督時代に3番を打っていた梶谷隆幸を2番に据えることを打線の目玉にしようとした。だが、梶谷は2番で機能せず、ラミレス監督は「梶谷は自由に打たせたほうがいい」と現在は7番で起用している。野球担当記者が話す。

「外国人と日本人の2番に対する概念の違いが、成功と失敗を分けているのかもしれません。日本人は2番と聞いただけで、バントをイメージするし、小技を使えないといけないのではないかという固定観念を抱えてしまいがちです。メジャーリーグは日本と比べてバントは少ないし、『2番=小技』という概念がない。外国人は2番という打順に余計な意識を持っていないため、ペゲーロもマギーも結果を残せているではないでしょうか」

 かつての日本球界では、宮本慎也(ヤクルト)や、井端弘和(中日・巨人)など、小技のできる選手が典型的な2番打者としてイメージされてきた。今後は、ペゲーロやマギーの成功で、外国人の2番打者が急増していくかもしれない。

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