プロ野球1000本安打&100勝達成 高卒と大卒どちらが有利?

プロ野球1000本安打&100勝達成 高卒と大卒どちらが有利?

昨年のドラフト会議(写真:時事通信フォト)

 U-18ワールドカップで通算111本塁打を記録したスーパースター、清宮幸太郎(早稲田実業)の進路に注目が集まっている。

 プロ志望届を出してドラフト会議を待つか、それとも大学に進学して4年後のプロ入りを目指すか──。決めかねているようで、帰国後の会見では「家族会議で進路を決める」と答えている。夏の甲子園で6本塁打の新記録を作った広陵・中村奨成がプロ志望を公言しているのとは対照的だ。

 過去にも甲子園で活躍した多くの高校3年生が、この“人生の2択”に直面してきた。

「少しでも早くレベルの高い世界で揉まれるべきだ」とプロ入りを薦める声がある一方で、「のびのびとプレーできる大学野球を経験して視野を広げたほうがいい」と大学進学を推す意見も根強い。それぞれ一理ありそうだが、「プロ野球での成功」という見地で考えた場合、統計上はどちらが有利なのだろうか。

 そこで『プロ野球なんでもランキング』の著者である広尾晃氏の協力を得て、「どちらが得か」を調査した。

 プロでの成功の目安を、打者では「通算1000本安打」、投手では「通算100勝」と設定した。

 1965年のドラフト制度導入後に入団した選手のうち、1000本安打を達成した選手は183人(外国人を除く、以下同)いる。

 このうち高卒は81人で全体の44%、大卒は65人で36%。ただし、大学から実業団を経て達成した選手(以降、「大―実」)も10人(5%)いるから大きな差はない。

 100勝以上した投手は70人。このうち高卒は27人(39%)で、大卒は20人(29%)、そして「大―実」は5人(7%)だ。こちらも高卒が少し多い程度だ。広尾氏がいう。

「キャリアごとに割合で見ると、1000本安打あるいは100勝を達成する確率は高卒で7.2%、大卒で8.5%(大―実は3.3%)。高卒は4年早くプロ生活をスタートしているにもかかわらず、通算成績でそれがアドバンテージになっているとはいい難い」

※週刊ポスト2017年9月29日号

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