オリックス担当記者が分析、“神童”由伸と“守護神”増井のタイトル争いも絡む残り試合

オリックス担当記者が分析、“神童”由伸と“守護神”増井のタイトル争いも絡む残り試合

山本由伸(オリックス)

▼9月4日〜9日 オリックス・バファローズ戦績
【対東北楽天ゴールデンイーグルス ほっともっとフィールド神戸】
4日
※台風の影響により中止
5日
●増井浩俊(先発は松葉貴大) 8-9 青山浩二○(先発は辛島航)
6日
●東明大貴 0-4 則本昂大○
【対福岡ソフトバンクホークス 福岡ヤフオクドーム】
7日
○ローチ 3-1 千賀滉大●
8日
●山岡泰輔 0-12 ミランダ○
9日
●西勇輝 0-1 バンデンハーク○

※125試合56勝64敗5分け、パ・リーグ首位の埼玉西武ライオンズと15ゲーム差、CS圏内3位の北海道日本ハムファイターズと9.5ゲーム差の4位。今シーズン残り18試合。

 先週は台風の影響で、選手寮を含む舞洲の練習施設や球場が被害に遭って、停電と断水など寮が機能しなくなってしまったため、寮生が一時ホテルに宿泊するなど、バタつきから始まったのだが、大逆転劇でのCS進出に向けて、負けられない試合が続いているオリックスにとっては、厳しい結果となった。

 5日の楽天戦は“守護神”増井がリードの場面で最終回に登板も逆転を許し、勝てる試合を落としてしまう。ソフトバンク3連戦は最も苦戦すると思われた初戦を勝利し、3連勝を狙いに行きたいところだったが、打線が振るわず2試合連続で完封負け。先週は5試合を1勝4敗、うち3試合で完封負けを喫しており、借金は今季最多タイの8に。奇跡のCS進出が極めて困難な状況はさらに悪化してしまった。

 シーズン終盤になり、CS争いの他にも”神童”山本由伸のホールド王&新人王、そして、増井のセーブ王とタイトル争いもかかって来るだけに、ホールド&セーブシチュエーションでの登板機会を増やす必要がある。選手たちから話を聞くと「まだチャンスはある」「僕たちは最後まで諦めない」という声が聞かれるのは、担当記者としても救われるところ。福良淳一監督やコーチ陣も「ウチは全部勝つしかないので」という強い気持ちを持って、今いるメンバーの中から、特にスタメンや打順に関しては、あの手この手を使いながら試行錯誤を繰り返している。しかし、結果に繋がって来ないのは非常に残念だ。

 福岡でのソフトバンク戦の外野ビジター応援席は、割り振られた席数が少ないこともあるが、普段よりも多くのオリックスファンが詰めかけ、大きな声で声援を送っていた。何人かのファンから話を聞くことができたが、一様に「この3連戦を3連勝すればまだわからないと思ってたんですけどね」とガックリ肩を落としつつも「(14日から札幌ドームで開催予定の)日本ハム戦までは踏ん張って欲しいですね」とチームにエールを送る声が聞かれた。SNS上では、監督人事など一部の報道に対して、ファンの荒れ方が凄まじさを増してきているが、選手やファンからこうした前向きな声を聞くと、少なからずともまだ今シーズンについてポジる要素があるのは確かである。

 今週は11日から西武との2連戦が、今シーズン最後の神戸で行われ、地震の影響で変更される可能性もあるが、現時点では14日から札幌で3位の日本ハムと、勝てば可能性は残り、負ければその逆の結果となる札幌4連戦が控えている。今週からの残りゲームは、福良オリックスの意地を全力で見せてもらいたい。

取材・文・写真 / どら増田、舩橋諄

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