古巣巨人と急接近!日米野球は「原監督対ゴジラ松井」

 周囲が考えているほど、不仲ではないのかもしれない。
 11月8日から開催される日米野球、同エキシビションゲームの放送予告のテレビCMが公開された。驚いたのは、エキシビションを戦う巨人戦のCMだ。「原対松井」のキャッチコピーに目を疑った野球ファンも多いのではないだろうか。
「日米野球に関する会見が開かれたのは、10月29日でした。メジャーリーグ選抜チームのベースコーチに松井秀喜氏が就任すると発表され、みんな驚いていました。こういう情報は事前に漏れ伝わってくるんですが、全く…」(スポーツ紙記者)
 主催に名を連ねた読売新聞社が働きかけたのだろう。
 追加メンバーとして、ドジャースの前田健太投手が後にエントリーされたが、会見時点では日本人メジャーリーガーはゼロ。いちばん期待されていた大谷翔平はトミー・ジョン手術のため、参加が見送られた。ダルビッシュ、田中将大もいない。イチローもさほど興味を示さなかったという。「全球場で閑古鳥が鳴くのでは?」と懸念されていただけに、日本の野球関係者は松井氏に救われたと言っていい。

 しかし、松井氏は読売グループ、巨人と友好な関係ではないというのが、野球ファンの定説だった。巨人を裏切る形でメジャーリーグに挑戦した経緯もあるため、松井氏が快く思っていないとも伝えられていた。「ベースコーチ・松井」に驚いた理由もそれに尽きる。
「今年8月、松井氏は夏の甲子園大会で始球式を務めるのに合わせて帰国しています。その流れで日本テレビ系列の巨人戦中継の解説も務めました。その滞在期間中に打診があったと聞いています。この時点で、大谷の参加が難しいと分かっていましたので」(放送関係者)
 松井氏はスカウト、育成選手の指導などでヤンキースに関わっているが、現役を引退して久しい。読売グループのコーチオファーにどういう反応を示したのかは分からないが、放送関係者、NPB関係者は「快諾してくれた」と、口を揃えていた。松井氏の人柄もあるのだろうが、本当に読売グループをよく思っていないのなら、断ることもできたはずだ。
「長嶋(茂雄)さんへの恩返しもあるのかもしれません」(プロ野球解説者)

 また、こんな声も聞かれた。
「原辰徳監督と松井氏が並ぶことに意義があるんです。松井氏はエキシビションで巨人と対戦することも知っていましたし、ある意味で原監督の引き立て役にされることも分かっていたと思います」(前出・同)
 今夏の巨人戦解説もそうだが、巨人と松井氏はその距離を縮めつつある。原監督とのツーショットは、後に「新旧巨人監督の接触」となるかもしれない。
「周囲が思っているほど不仲ではない。かといって、蜜月関係とは言えない。そんな感じだと思います。気の早い話ですが、前任のヨシノブとは元同僚なので直接の継承はその地位を奪うみたいでイヤだったと思いますが、原監督を挟んでなら、心情的に違ってきます。松井氏が原巨人とどういう関係を築いていくか、注目です」(ベテラン記者)

“客寄せ役”を引き受けた松井氏は、巨人ナインたちにどんな言葉を掛けるのだろうか。(スポーツライター・飯山満)

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