実は勝ち組? プロ野球のセカンドキャリアに社会人野球を選んだ選手5人

実は勝ち組? プロ野球のセカンドキャリアに社会人野球を選んだ選手5人

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 2018年も多くの選手がプロ野球界から去る事になった。セカンドキャリアは非常に厳しいものがあり、未だに仕事が見つからない元選手も多いと聞く。

 そんな中、昨今増えているのがアマチュア野球最高峰の社会人野球への復帰。今季の戦力外組ではベイスターズを自由契約になった須田幸太投手が、古巣のJFE東日本に戻ることが決まったほか、巨人の青山誠外野手がJX-ENEOSに入社する。

 今回はそんなプロ野球選手から社会人野球に戻った選手の紹介と現状を紹介する。

,312;加治前竜一選手(巨人→三菱重工長崎→三菱日立パワーシステムズ)
巨人時代初打席でサヨナラホームランを打った加治前竜一選手は、戦力外通告後、三菱重工長崎硬式野球部に入部。

そして2016年オフの統合に伴い、神奈川県の三菱日立パワーシステムズ硬式野球部に移籍した。勝負強い打撃は健在で、2017年の都市対抗野球対日本生命戦では、代打出場で決勝タイムリーを放ち、チームをベスト4進出に導いた。

2017年からは兼任コーチとして、若手の育成にも乗り出している。ちなみに背番号は巨人時代と同じ50。

,313;松本啓二朗外野手(横浜ベイスターズ→新日鐵住金かずさマジック)
2018年から千葉県君津市に本拠を置く新日鐵住金かずさマジックに入部。クリーンナップを打ち、チームの主力選手として活躍。5月の都市対抗予選代表決定戦では、クレバーな走塁で決勝点をもぎ取り、チームを都市対抗出場に導いた。

,314;中田亮二選手(中日ドラゴンズ→JR東海)
ブーちゃんの相性で親しまれた中田亮二選手は、現在JR東海でプレー。シュアな打撃は健在で、主力打者として活躍している。

今年久しぶりに出場した都市対抗野球では、MLB入りを決めた元パナソニック吉川峻平投手からタイムリーを放ち、7年ぶりの初戦突破に貢献した。

,315;細山田武史(横浜ベイスターズ→福岡ソフトバンクホークス→トヨタ自動車)
2球団を渡り歩いた細山田選手は、トヨタ自動車に入部。レギュラー捕手としてプロ候補がずらりと顔をそろえるトヨタ投手陣をリードし、2016年には源田壮亮(現・西武)・藤岡裕大(現・ロッテ)らとともにチームを初の都市対抗優勝に導いた。

,316;加賀美希昇投手(横浜ベイスターズ→JR西日本)
法政大学から鳴り物入りで入団したものの、実力が出しきれなかった加賀美希昇投手はJR西日本でエースとして活躍中。2016年の日本選手権では、ノーヒットノーランも達成した。

 なおJR西日本は元中日の藤澤拓斗選手も所属している。

 元プロ野球選手が増えつるある現状について、社会人野球に詳しいライターはこう語る。

 「社会人野球では、元プロ野球選手の登録には人数制限があるため、ガンガン増やせるというわけではありません。また、人数枠や、基本的に正社員または契約社員の採用となりますので、配属先をどうするか、企業人として採用しても問題ないのかなどを考慮する必要があります。

 当然、そんな中をくぐり抜けて入った選手は精鋭で期待がかかりますが、必ず活躍できているかというと、そういうわけではありません。

 打者・野手ともこれからプロを目指す選手には押されがちですし、ベテランは『なにくそ』と闘志を燃やしてくる。また、プロと違い社会人は一発勝負ですので、短期間でピークに持っていかねばなりません。明らかに力の落ちている選手は、元プロといえども通用しません。

 ただ、元プロが入ることで、かつてのファンが注目してくれるという側面はあると思います。選手も大企業に野球がきっかけで入社し、社員になれれば万々歳でしょう。ある意味勝ち組ですよ。都市対抗野球は華やかな応援と熱さで、ファンが増え始めている。そんな人気向上に一役買っている部分はあるでしょう」

 来年も元プロ数名が足を踏み入れる社会人野球。注目してみてはいかがだろうか。

文・櫻井哲夫

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