【オリックス】“西村野球”を見せつけた 開幕戦8連敗も福田&西浦の1、2番コンビ機能に一筋の光明

【オリックス】“西村野球”を見せつけた 開幕戦8連敗も福田&西浦の1、2番コンビ機能に一筋の光明

福田周平、西浦颯大

 オリックス…というより、オリックスファンにとって、開幕カード、特に開幕戦は鬼門となっている。昨年まで7年連続敗戦。監督が代わってもチームが代わっても勝てないのは何故だろうか。今年は別のチームに生まれ変わったのにもかかわらず、またもや勝てなかった。しかもサヨナラ負け。8連敗中、サヨナラ負けは4回。本拠地開幕が少ないチームが故に、わざわざビジターまで遠征するファンにはこれが一番堪えるのだ。

 何故、“オリックスファンにとって”と書いたかというと、選手にこの質問をぶつけても「僕は昨年からしか知らないですからねぇ」というような答えがここ数年、一気に増えてきたからだ。遠征組も含めて、選手よりもファンの方が8年連続開幕戦敗戦を見届けている事実がある。優勝に関しては移籍組以外は未経験。小田裕也は「僕はCSも経験してないから、早く経験してみたい」と話していた。

【対 北海道日本ハム 札幌ドーム】
3月29日
●岩本輝(先発は山岡泰輔) 3-7× 浦野博司○(先発は上沢直之)
3月30日
△東明大貴 4-4 金子弌大△
3月31日
●榊原翼 1-3 有原航平○
※3戦0勝2敗1分け

 開幕3試合は映像でチェックしたが、どの試合も惜しい試合だったのは事実で、大敗がなかったことは、間違いなく次に繋がる。ただ広島や巨人、ソフトバンク、日本ハムなど上位常連の他球団の選手のコメントを聞くと、「開幕だけは特別な1日」「開幕は絶対に落とせない。ここでシーズンの流れが決まる」といった声が多々耳に入ってきたのに対して、オリックスの選手は「気にしたら…」という感じで、開幕戦に対して強気なコメントを出す選手が開幕投手の山岡泰輔と、吉田正尚ぐらいだったのが気にはなっていた。コメントももっと若さ溢れるアグレッシブな言葉を期待していただけに、ハッタリでもいいから「開幕戦だけは何がなんでも勝ちますよ」という声を聞きたかったのは事実だ。

 しかし、プレー面では開幕戦から、西村野球をしっかりと実践していたように感じた。やはり、福田周平と西浦颯大の1、2番コンビはわずか3試合で、各球団のスコアラーは不気味に感じたのではないだろうか。福田は打率、出塁率とも.400、盗塁は2。ガッツポーズも節々に飛び出した。開幕戦で決めたセーフティバントからのヘッドスライディングはお見事だった。西浦は打率.286、出塁率が.333、盗塁が2。三振が目立つのは課題だが、開幕から連続安打は継続中なので、31日は福田がノーヒットでも後続に繋ぐ仕事が出来ている。そして、何より吉田正尚が31日に今シーズン初ヒットが出たのは、2日から始まる京セラ6連戦に弾みをつけたと信じたい。好調のメネセス、頓宮裕真、そして小田にも当たりが出てきただけに、T-岡田またはマレーロが下位で一発を放てば上から下まで“繋ぎの野球”が見られそう。

 投手陣では、中継ぎ陣が好調で、特に齋藤綱記、山崎福也の左腕コンビがいい働きを見せている。クローザーの増井浩俊が失敗してしまったが、すぐに修正してくるだろう。近藤大亮もパワーピッチングが戻り、澤田圭佑は抜群の安定感を見せている。札幌で投げた先発陣は、榊原翼が極度の緊張から力んでいたが、本拠地に戻れば本来の荒々しさが出せるだろう。

 2日からの本拠地6連戦は、札幌の黒星が「なかったこと」にしなければならない。今年のラッキー7のジェット風船の色は勝利の「白」に変更された。スタンドの願いがグラウンドに届くように。1、2番コンビにはどんどん足を絡めてかき回してもらいたい。

文 / どら増田
写真 / 垪和さえ

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