ソフトバンク・和田毅、「修正能力」を武器にシーズン最終盤でのリベンジを

ソフトバンク・和田毅、「修正能力」を武器にシーズン最終盤でのリベンジを

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 8月31日のメットライフドームでの西武対ソフトバンク戦、ホークス先発の和田毅は「まさか」の炎上、早々にマウンドを降りた。自己最短となる2回でのノックアウト、6失点は首位攻防戦で送り込まれたベテランとして、誰もが予想していなかった展開であり、自身が語っていた「初回から全力で、行けるところまで投げたい。粘り強く自分らしい投球を」と、試合に挑む意気込みとは真逆の結果となってしまう。

 これで西武戦では、7月10日の登板に続き2敗目、さらに2試合合計で5本の本塁打を浴びている。ライオンズ相手に苦手意識を植え付けられかねない内容であり、今後の登板への影響も少なくないダメージを受けたのかもしれない。

 それでも、ベテラン左腕には必ず「次」が訪れる筈だ。先月、そう思わせるには十分であり、数字には表れない見事なピッチングを見せたマウンドがあった。オリックスを相手に1失点で4勝目を挙げた8月22日のゲームでは、6回86球で2安打の好投、その内容は和田毅という投手ならではの投球術が光っている。

 初回、先頭打者に長打を打たれ出塁されると、四球を挟み併殺打の間に先制点を許す。2回は無失点だったものの、ここでも安打と四球でランナーを出している。そして2回までに三振も3つを奪っているものの、立ち上がりの安定感はもう一つの出来だった。しかし3回以降、6回までは全てのイニングを打者3人で終えており、その内、11人を打たせて取るピッチングで抑え込んだ。変化球、ストレートのキレも抜群で、何より、投球の組み立てを変え、三振を無理に狙わずにアウトを稼ぐ内容には、ベテランらしさが表れていた。

 9月に入り、ライオンズとの首位争いは激しさを増す一方であり、さらに3位以下もゲーム差を詰めてきている。ペナント争いはまだまだはっきりとした行方が見えてこない戦況だ。ポストシーズンも含め、「熱パ」を抜け出すべく、ラストスパートに向けて和田毅の存在は絶対不可欠な存在であることは間違いない。そして、ここまで披露されてきているベテランとしての「修正能力」は厳しい局面を迎えた時こそ、際立ってくる。様々なキャリアを積み上げた和田の持ち味が発揮されるのはこれからだ。(佐藤文孝)

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