中田翔「金本阪神に電撃トレード」の真相

中田翔「金本阪神に電撃トレード」の真相

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 “怪物”に送られたアニキの熱烈なラブコールに「去る者は追わず」を貫き通す栗山監督がついに決断か? 仰天ニュースの“真相”や、いかに!?

 9月28日、ソフトバンクにつけられた最大11.5ゲームもの差を大逆転して、日本ハムが4年ぶりにパ・リーグを制覇した。その日ハムの主砲に関する、衝撃の情報が飛び込んできた。「どうやら、不動の4番・中田翔を阪神の金本知憲監督が狙っているらしいんです」(スポーツ紙デスク)

 “超変革”を旗印に華々しく船出した2016年の金本阪神だったが、終わってみればBクラス。投手力はチーム防御率で2位の巨人を上回ったものの、極端な貧打が足を引っ張った。野球解説者の江本孟紀氏が言う。「今の阪神に足りないのは、長距離砲。4番に据えて、一発を打てる選手がいないんです。ちょこちょこと打てる選手はいるんですけど、ホームランを打てる打者がいない。いずれにしても、そこを補強しなければいけないでしょうね」

 今シーズンの阪神で目立った選手といえば、球団新人最多安打135安打をマークした高山俊くらいだ。鳥谷敬、ゴメスらベテランの主軸が絶不調。福留はなんとか3割をキープしたが、39歳という年齢を考えれば、“若き大砲”の獲得が今の阪神にとっての最重要課題と言えるだろう。ここをなんとかしなければ来季のBクラス脱却は厳しくなる。

 そこで、飛び出してきたのが中田翔の名前だ。金本監督は“超変革”第2弾の切り札として中田に白羽の矢を立てたというのだ。優勝チームの主砲、それも3年連続で100打点をマークし、今季は打点王も確実といわれる中田を狙うなど、常識では考えられない話だが、「実現性は分かりませんが、金本監督は中田みたいなタイプが好きですから、欲しがっていることは確かでしょうね」(江本氏)

 実は金本監督と中田は仲がいい。お互いに広島出身で、10年のオフには広島市内のトレーニングクラブで、一緒に筋トレを敢行した関係だ。「このトレーニングは、中田が“金本さんの間近で練習したい”と熱望して実現したもの。当時、肉体改造に成功した中田を、金本が“よう頑張ったわ”とねぎらう一幕もありました」(前出のスポーツ紙デスク)

 一方の中田も、以前から阪神行きを望んでいたという話もある。「中田は酒を飲んで酔っ払うと、“そのうちメジャーに行って阪神で現役を終えるのが夢なんや”と言うのが口癖。アメリカで腕試しをして、その後、関西で野球人生を全うしたいと考えているようです」(前同)

 大阪桐蔭高出身の中田にとって、甲子園には特別な思い入れがある。ゆえに当然、そこを本拠とする阪神への憧れは強かった。お呼びがかかれば、移籍するのはやぶさかではないのが本音だろう。しかし、いくら金本監督が中田を欲しいと考え、中田本人と相思相愛だったとしても、そう簡単に移籍できるわけではない。中田が国内FA権を取得して自由に交渉できるようになるのは、順調に出場したとしても来オフ。今オフに金本監督が狙おうとも、日ハムが首を縦に振らなければ成立しないのだ。

「主に3番を務めた陽岱鋼が国内FA権を獲得しています。陽の去就は今のところ分かりませんが、他チームに移籍する可能性も十分にある。もし、陽が抜け、中田までを手放してしまったら、日ハムの打線はガタガタになりますよ」(ベテラン野球記者) 特に打撃で今季活躍した大谷翔平も、引き続き打撃に専念するとは限らない。「そもそも、入団時からメジャー行きを噂される大谷が、いつまで日本でプレーするかも不透明」(前同) 常識で考えれば、こんな現状で日ハムが中田を手放せるはずはないのだ。

 しかし、「もしかしたら」と考えられる要因がないわけではない。その一つは、日ハムのチームカラーだ。もともと日ハムはコツコツとつなぐ野球を好むチーム。相手投手に一球でも余計に投げさせ、常に次の塁を抜け目なく狙うという野球を得意としている。「中田のような一発狙いの選手は、日ハム野球の中では少し異質なんです。それに日ハムは、優勝したからといって、チームを固定化させるというやり方を取りませんしね。選手を入れ替え、常にチームを刷新し続けるやり方を取ってきていますから。だから、中田といえども、いつまでも定位置があるとは限りませんよ」(別のスポーツ紙デスク)

 そして、チーム内の“バランス”についても、球団としては気にする部分があるのも事実だ。「大谷との年俸のバランスです。昨年までは、年俸においても存在感においてもチーム内では中田がナンバーワンでした。でも今季、大谷が投打にわたる華々しい活躍をしたことで、2人の立場は完全に逆転したと言っていいでしょう。もし、このオフの更改で大谷の年俸が中田の年俸を抜くことになれば、中田も穏やかではないでしょう。チームの雰囲気も悪くなります」(前同)

 逆にそうならなかったら、今度は大谷のみならず、若手の士気にも関わるだろう。いずれにしても、この2人の“微妙な関係”は、球団にとって悩みの種でもあるのだ。 真実味を帯びる最大の理由は、これまで多くの主力を惜しげもなく放出してきた「球団の歴史」だ。日ハムは、出たいという選手をあえて引き留めようとしない。ダルビッシュ有然り、小笠原道大然り。FAであれ、ポスティングであれ、「去るものは追わず」が、このチームの方針なのだ。「それどころか、出て行こうとする選手には非情な措置を取る場合もある」(同)

 たとえば13年1月のこと。翌年にポスティングでメジャーに挑戦すると宣言した当時の主砲・糸井嘉男が、その希望を口にしたとたん、オリックスとの間で電撃トレードが成立、まさかの放出劇が起きた。「どうせ出て行くなら、その前にトレードに出して、いい選手を獲得するという“商売”を考えたと思えなくもない」(同) 中田の場合も事情は同じになるだろう。

 FA移籍した場合に日ハムが獲得できるのは、相手球団のプロテクト枠を外れた「人的補償」の選手と、中田の年俸の半分の金銭のみ。いい話があるなら、FAで出て行かれる前に、有力選手を引っ張るためのカードとして中田を使えるのは、日ハムにとって悪い話ではないのだ。ただ、そこで問題になるのは、現在の阪神に中田に見合う選手が出せるのかどうかということ。前出の江本氏が言う。

「今、日本ハムは先発投手が足りません。リリーフの増井を先発に回さなければいけないほど、投手のやりくりに困っていますからね。先発投手と交換という条件なら、阪神とのトレードは十分ありうると思います。ただ、本気で中田を獲りに行くなら、やはり能見クラスの放出は覚悟しなければならないでしょう。中田プラス若手1名に能見プラス若手1名の“2対2”あたりが現実的でしょうね」

 実は、阪神と日ハムの間には、02年オフには下柳剛、07年オフには金村暁が日ハムから阪神へ移籍するなど、過去に多くの大型トレードを成立させているという「客観的事実」がある。このレールに中田が乗ったとしても、決して不思議なことではないのだ。阪神の主砲となった中田が甲子園でホームランを量産し、金本監督を救う。そんなシーンが来季は見られるかもしれない!?

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