超豪華! 野球U-18「ドラ1最強打線」に注目!!

超豪華! 野球U-18「ドラ1最強打線」に注目!!

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 大会初優勝を目指し、侍ジャパン高校生代表20人が集結。最強といわれるチームの主軸選手の潜在能力に迫る!

 花咲徳栄高校の埼玉県勢初の優勝という快挙達成で幕を閉じた夏の甲子園第99回大会だが、大会終了後も高校野球ファンにとっては、大きな楽しみが待っている。9月1〜11日にカナダで開催される、U-18(18歳以下)のW杯だ。

 8月20日に日本代表最終メンバーが発表され、22日から千葉県内で合宿を開始。甲子園勝ち残り組も合流し、いよいよ臨戦態勢が整った。「今回のメンバーで目立つのは、超高校級の強打者がズラリと名を連ねていることです。今年の高校野球界の傾向である“打高投低”を反映し、とにかく打力の強い選手をそろえたイメージがあります」(スポーツ紙記者)

 特に注目すべき存在が高校BIG4と称される、プロ垂涎のドラ1候補の4人のスラッガー。すなわち、清宮幸太郎(早稲田実業)、中村奨成(広陵)、安田尚憲(履正社)、増田珠(横浜)という面々である。このうち、清宮と安田は惜しくも夏の甲子園には出場できなかったが、2人とも、この世代の日本代表チームから外すことのできない実力の持ち主だ。

 桁外れのパワーと独特のキャラクターで、高校1年生のときから全国的な注目を集めていた天才打者・清宮だが、実のところ、昨年の秋頃まではプロの評価は厳しかった。「パワーがあるのは認めるが、あの打ち方では変化球に苦しむだろう。バッティング技術では、同校の1学年下の野村大樹のほうが上ではないか、という見方が一般的でした」(在京球団スカウト)

 しかし、今年の春頃からその評価が変わってきた。本人の努力もあって弱点が消え、打撃技術がより完成されてきたというのだ。

「早実OBでもあるソフトバンクの王貞治会長も、昨年までは、清宮の実力を手放しで絶賛するようなことはありませんでした。ですが、ここにきて、清宮について“腕の使い方がうまくなって、バッティングがしなやかになり、バットの出がスムーズになってきた”と高く評価するようになってきています」(全国紙スポーツ担当記者)

 ただ、問題は清宮自身が自らの進路をどう考えているのかが、まったく見えてこないことだという。清宮がプロ志望届を提出した場合、多くのチームが清宮を1位指名することは確実だと見られているが、プロ志望届を出さない選択肢も大いにありうるのだ。

「清宮に関しては、早大進学説が根強く囁かれていますが、ここにきて聞こえ始めたのがアメリカ留学説。最終的にメジャー入団を目指している清宮にしてみれば、日本の球団に入った後、ポスティングやFAという手段を使ってメジャー移籍という回り道を選ぶより、アメリカの大学に入学し、米球団にドラフトで指名されるほうが近道なんです」(事情通)

 日米いずれにしろ、清宮が大学進学を選んだ場合、清宮に代わるドラフトの目玉として大いに注目されるのが、夏の甲子園で一躍、ニューヒーローの座を獲得した広陵の中村。清原和博が保持していた一大会における最多本塁打記録を更新する6本塁打を放ち、大会通算19安打、6二塁打というタイ記録も打ち立てている。

 中村の活躍ぶりについて、専門誌『野球太郎』の持木秀仁編集長は、こう話す。「大会前から、中村は強肩の超高校級捕手としてプロの注目を浴びていた選手ではあるんですが、まさか、これほど打つとは思いませんでした。大会前は同校の先輩・小林誠司(巨人)と比較されることが多かったんですが、今は城島健司や谷繁元信といったレベルの捕手に比肩しうる存在に成長しています」

 地元の広島のスカウトが早くから注目していた選手だが、甲子園での活躍で、その価値は高騰。上位指名を検討するチームがにわかに増加し、「今年のドラフトの目玉は清宮ではなく中村」との声まで聞こえるようになってきた。

 前中日監督の谷繁元信氏は、スポーツ新聞紙上で次のように絶賛している。「中村選手が醸し出す雰囲気に一番の魅力を感じた。ミットの使い方、構え、走攻守の身のこなし、大型の捕手だが、なにげない動き、仕草のひとつ取っても雰囲気がある」

 ただ、これは、あくまでも高校生レベルでの話だ。本誌の取材に対し、元ロッテの正捕手で、第1回WBCでマスクを被った里崎智也氏は期待も込めて辛口コメント。

「確かに、大型の捕手で肩はいい。高校生としては素晴らしい素質を持っている選手だとは思います。でも、問題はこれから。ここからどう伸びていくかが、本当の勝負です」

 今回の夏の甲子園に出ていない選手の中で、清宮と並び称される実力者である履正社の安田。パワーだけにとどまらない打撃技術、思い切り振り切るスイングが魅力の大型三塁手で、ほぼ全球団のスカウトが注目している。

「安田の特徴は球足が長く伸びること。育て方次第では、DeNAの筒香嘉智みたいな選手に育つのではないか」(前出の在京球団スカウト)と期待されている。

「松井秀喜タイプのプロ好みのスラッガー。課題の守備もよくなってきた。甲子園に出ていないので、もう一アピール欲しいところです」(前出の持木氏) そのアピールの場が、U-18W杯ということになる。

 最後の1人が横浜の増田。神奈川県大会で4試合連続本塁打を打った実力は本物だ。持木氏によれば、「巨人の長野久義のように広角に打てるバッターで、天才的なバッティングセンスを持っています。一人っ子のせいか、自分で練習方法を工夫して自主的に練習できる性格は、プロに向いているかもしれません」

 この4人の中では、現時点で清宮と中村の評価がズバ抜けて高く、競合が確実視される。これに続くのが、高校通算62本塁打の安田、そして増田というのがプロの見方だという。

 さて、“打高投低”といわれるメンバーの中でも、好投手はそろっている。夏の甲子園で活躍した選手を中心に今回は8人の投手が選ばれているが、中でも最も注目すべきは、甲子園で優勝した花咲徳栄の清水達也投手だろう。

「準決勝の東海大菅生戦、決勝の広陵戦。ともに第二投手として登場し、豪打で知られる両チームを見事に抑えました。一般的にはよくない見本のようにいわれるアーム式の投球法で、時速150キロの球を投げるのは大したものです」(持木氏) 当然のことながら清水もプロから注目を集めている。

 また、ここに名前を挙げなかった選手たちの中にも、U-18W杯での活躍いかんによっては、プロからの評価を高める選手も当然出てくるだろう。2013年のU-18W杯(台湾)では、桐光学園の松井裕樹投手と大阪桐蔭の森友哉捕手が活躍し、それぞれ楽天と西武に1位指名された。

 今大会、日本代表の世界一達成に貢献し、プロ入りの切符を手にするのは誰なのか、目が離せない!

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