中学からのバッテリー「一緒に甲子園を目指そう」…ともに1位指名でプロへ

中学からのバッテリー「一緒に甲子園を目指そう」…ともに1位指名でプロへ

ともに1位指名を受け、会見に臨む市和歌山の小園投手(左)と松川捕手(和歌山市内で)=東直哉撮影

 中学時代からのバッテリーが、それぞれ1位指名でプロの門をたたく――。プロ野球のドラフト(新人選手選択)会議が11日に行われ、市和歌山高の小園健太投手が、阪神との2球団競合の末にDeNAから、松川虎生(こう)捕手はロッテから1位指名を受けた。また、智弁和歌山高卒で関西学院大の黒原拓未投手も広島から1位指名。今夏の全国高校野球選手権大会を制した智弁和歌山は、プロ志望届を出した選手がいなかった。

■バッテリー中学から

 市和歌山高では、小園投手と松川捕手が、応接室で午後5時から始まったドラフト会議の様子をテレビで見守った。

 歓喜の瞬間は、すぐに訪れた。最初に「1位指名選手」として名前を呼ばれたのは、プロ注目の右投手、小園投手だった。DeNAと阪神から指名を受けた。学内の生徒たちが盛り上がったのは、その直後。松川捕手もロッテから1位指名され、2人は笑顔で目を合わせ、喜んだ。

 指名後の記者会見で、小園投手は「虎生と2人でプロになりたかったのでうれしかった」と率直な感想を漏らした。松川捕手も「本当にほっとしている。(各球団の)1巡目で呼ばれるとは思わなかったので驚いた」と表情を緩めた。

 2人は、大阪の野球チーム「貝塚ヤング」で中学時代からバッテリーを組んでいる。大阪府阪南市出身の松川捕手は、市和歌山商(現在の市和歌山)からプロ入りした川端慎吾選手(ヤクルト)に憧れ、市和歌山への入学を決意。進学に迷っている大阪府貝塚市出身の小園投手に対して「一緒に甲子園を目指そう」と声を掛けた。県内で、強豪の智弁和歌山高の壁に阻まれながら、2人としては初めて今春の甲子園に出場。2回戦で明豊(大分)に敗れたが、実力は示した。

 150キロを超える速球とスライダーなど多彩な変化球が武器の小園投手は、DeNAについて「自分も三浦(大輔)監督のような球界を代表するエースになりたい」と宣言。チーム本拠地の横浜スタジアムに関しては「五輪でも使われていた球場で、投げるのが楽しみ」。打者としては長打力のある松川捕手は「(ロッテは)総合力が高く、若い選手が一軍で活躍しているイメージ。『打てる捕手』として試合に出られるように練習を頑張りたい」と力を込めた。

■智弁和歌山高出身

 また、広島から1位指名を受けた関西学院大の左腕・黒原投手は、今春の関西学生リーグで最優秀選手に選ばれた。「(プロ入りは)素直にうれしい。でも、入団がゴールではないので、満足せず、自分に厳しく練習していきたい」と気を引き締めた。

 智弁和歌山高時代は、2017年夏の甲子園に出場。広島は、同高から高卒で入団した後輩の林晃汰選手、小林樹斗(たつと)投手が在籍しており「2人と一緒に野球できるのをうれしく思う」と語った。広島はユニホームに赤色を使い、帽子とヘルメットに「C」のマークが付いている。同高と共通点があり「色もマークも似ているので、想像しやすい」と笑顔。プロ生活に向けて「活躍して、チームの柱になりたい」と意気込んだ。

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