【高校野球】今井達也(作新学院)は投げる? 希望郷いわて国体・高校野球の見どころチェック!

【高校野球】今井達也(作新学院)は投げる? 希望郷いわて国体・高校野球の見どころチェック!

希望郷いわて国体・高校野球の見どころチェック!

 希望郷いわて国体が10月1日から岩手県で開催される。

 高校野球にとって国体は、夏の甲子園から秋の神宮大会の合間に行われる“第4の全国大会”でもあり、その「高校硬式野球」は10月2日から初戦が始まる。

 3年生にとっては高校野球生活の締めくくりとなる今年の国体の見どころをチェックしていこう。

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■出場数は12校

 国体の出場校は夏の甲子園の出場校を基準に、ベスト8に進出した高校(8校)、国体開催県の代表校(1校)、主にその他の地区の代表校(3校)から12校が選出される。今年の出場校は以下のとおりだ。

開催県代表:盛岡大付(岩手)
甲子園優勝校:作新学院(栃木)
甲子園準優勝校:北海(南北海道)
甲子園ベスト4進出校:秀岳館(熊本)、明徳義塾(高知)
甲子園ベスト8進出校:木更津総合(千葉)、常総学院(茨城)、聖光学院(福島)、鳴門(徳島)
その他の地区代表校:東邦(愛知)、広島新庄(広島)、履正社(大阪)
※補欠:いなべ総合学園(三重)、日南学園(宮崎)

■国体のルールは甲子園とは違う

春夏の甲子園大会と違い、9回終了時に同点の場合は通常の延長ではなくタイブレーク方式が取られる。ただし、決勝戦はタイブレーク方式を採用せず両校優勝となるのが特徴だ。

 また、雨などの天候の影響で日程を消化しきれない場合は打ち切りとなることもある。ここ最近では2010年に“優勝校なし”という事態が起こっている。空模様もチェックしておきたい。

 甲子園では適用されないコールドゲームも国体では適用される。5回終了時で10点差以上、7回終了時で7点差以上がコールドゲーム成立の条件だ。昨年の国体では東海大相模(神奈川)が秋田商(秋田)を7対0の7回コールドゲームで下している。

■国体は新チーム? 旧チーム?

 通常、夏の地方大会および甲子園大会で3年生は引退だが、国体は3年生が出場するチームが多い。1、2年生からなる新チームの秋季大会と国体の日程が重なることも多く、移動の負担を考え3年生だけで臨む高校もある。

 ドラフト候補にとっては最後のアピールの場となり野手は出場することがほとんどだ。投手は甲子園での投球数から見た疲労などを考慮して、顔見せ程度の登板になることも多い。

■組み合わせが決定! 〜大会展望〜

9月5日に組み合わせが発表された。初戦の対戦カードは以下のとおりだ。

【1回戦】
盛岡大付(岩手) 対 履正社(大阪)
北海(南北海道) 対 木更津総合(千葉)
広島新庄(広島) 対 明徳義塾(高知)
秀岳館(熊本) 対 東邦(愛知)

【2回戦】
鳴門(徳島) 対 作新学院(栃木)
聖光学院(福島) 対 常総学院(茨城)

 参加校の数が12校のため、夏の甲子園と同じように1回戦から登場する高校と、2回戦から登場する高校が存在する。

【大会展望】
 大会の展望を見ていくと、注目校はやはり夏の甲子園優勝校の作新学院だろう。エース今井達也、一塁手の入江大生ら主力が出場すると見られ、昨年の東海大相模に続く夏の甲子園からの連覇を狙う。

 地元・岩手県の盛岡大付は甲子園で毎試合8点以上取った強打を誇り、打たれても打ち返す“わんこそば打線”と話題を呼んだ。国体では地の利を生かして甲子園のリベンジを狙う。

 選手では、甲子園優勝投手の今井、“高校ビッグ3”の一角・寺島成輝(履正社)、U-18アジア選手権でさらに評価を上げた堀瑞輝(広島新庄)らの好投手に注目。プロのスカウト達に最後のアピールを果たしたい。

■初戦の注目カード

続いて初戦の注目カードを見ていこう。

【1回戦の注目カード】
秀岳館(熊本)対東邦(愛知)
 1回戦でU-18代表に選ばれた九鬼隆平(秀岳館)と藤嶋健太(東邦)が対戦する。投打でプロ注目も藤嶋だが、投手としてはケガの影響もあり甲子園で輝くことができなかった。

 プロ入り後は投手で勝負したいと思いを語っているだけに、藤嶋にとってはこの国体が“投手・藤嶋”をアピールする最後の舞台となる。練習試合とはいえ早稲田大の小島和哉から木製バットでホームランを放った九鬼を封じ込めれば、スカウト陣への絶好のアピールとなるはずだ。

【2回戦の注目カード】
鳴門(徳島)対作新学院(栃木)
 甲子園優勝校の作新学院は2回戦からの登場だ。2012年のセンバツでは延長の末に鳴門が作新学院を破っている。作新学院にとっては、4年半越しのリベンジを狙う一戦いでもある。

 ドラフトで上位指名が予想される今井の登板は現時点では不確定。だが、試合展開次第では短いイニングの登板もあり得る。ただ、今井は甲子園をほぼ一人で投げぬき、 U-18アジア選手権大会でも2試合に登板。負担を考慮して、国体では投げないでほしいと思っているプロのスカウトも多いだろう。昨夏の甲子園優勝投手、東海大相模の小笠原慎之介(現・中日)は国体で1イニングも投げなかった。今井の動向には要注目だ。


 国体は3年生にとっては最後の試合となる。次のステージで本格的な野球を続けない選手もいるだろう。高校生活最後の試合を存分に楽しんでほしい。

文=勝田 聡(かつた さとし)

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