大谷 二刀流フル稼働の裏に寺田トレーナー 最適なタイミングでのケアを試行錯誤

大谷 二刀流フル稼働の裏に寺田トレーナー 最適なタイミングでのケアを試行錯誤

大谷のケアを主に担当するエンゼルスの寺田庸一トレーナー兼マッサージセラピスト(撮影・柳原 直之)

 エンゼルス・大谷の今季の欠場はわずか4試合。投打で158試合に出場した。なぜ、ここまでフル稼働できたか。「今年は特に大きい離脱をしないようにリカバリーの方をメインにシーズンを通してやってきた」と大谷。結果を出し続けたことはもちろん、ケアを主に担当する球団の寺田庸一トレーナー兼マッサージセラピスト(44)の存在が大きかった。

 昨季までとの一番の違いは「ケアのタイミング」。これまでは主に登板翌日と前日をケアに充てていたが、今季は常時出場したためまとまった時間が取れなくなっていた。今季は本拠地開催のデーゲームの試合前や試合後がメイン。もしくは、代打待機するDH制ではないナ・リーグ主催の試合日に時間を設ける工夫を凝らした。「みんなより早く来るか、みんなが帰ってからみっちりやる。爪先から頭のてっぺんまで」と寺田氏。全身マッサージやストレッチにかける時間は2時間ほどで、3時間かかったこともあった。さらに電気や超音波による治療は別の時間を設けた。

 本塁打競争出場やオールスター戦での投打同時出場が疲れにつながったと指摘する声もあるが、寺田氏は「その(球宴)前後はみんなが一番疲れるタイミング。そこに関連づけると楽」と言い訳にしない。「疲れ(の定義)って凄く難しい。やっている人間が一人しかいないので判断基準が分からない」とも言った。

 大谷と寺田氏の2021年。二刀流でのシーズン完走の裏側には試行錯誤の二人三脚があった。(柳原 直之)

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