大谷が「勝ちたい」と切実な訴え エンゼルスに足りないものは

大谷が「勝ちたい」と切実な訴え エンゼルスに足りないものは

エンゼルスの大谷翔平

 9勝&46本塁打の活躍で、エンゼルス・大谷翔平投手(27)が今季の大リーグを席巻した。一方で、チームの成績は77勝85敗(勝率・475)でア・リーグ西地区4位と振るわず。7年連続でプレーオフ進出を逃した。シーズン終盤には大谷が「勝ちたい気持ちが強い。もっともっとヒリヒリする9月を過ごしたい。来年以降そうなるように願っている」と切実に訴えたことが話題を呼んだ。

 では、エンゼルスが最後にプレーオフに進出した14年はどんなチームだったのか。投手陣では右腕ウィーバーが18勝で最多勝を獲得し、他に左腕ウィルソンら3投手も2桁勝利を挙げた。打線はトラウトが36本塁打、111打点の活躍で自身初のMVPに輝き、プホルスが159試合に出場して28本塁打、105打点。09年以来の地区優勝につなげた。

 ポイントは投打の柱がそれぞれ2本、確立されていたことだ。ウィーバー、トラウトの生え抜きと、11年オフのFA市場の目玉だったウィルソンとプホルスの移籍組がかみ合った。ポストシーズンは、ワイルドカードからリーグ優勝を遂げたロイヤルズの前に地区シリーズで敗退したものの、2人への巨額投資がプレーオフ進出という形で実ったシーズンだった。

 今季のチーム得点数はリーグ15球団中8位の723に対し、失点数は同ワースト4位の804。オフの最大の課題は、投手陣の補強だろう。大谷は、「勝てるようになるには?」という質問に「それは自分というよりフロントや首脳陣の分野」と答えた。14年の地区優勝の前年、3位に終わった13年の成績は78勝84敗(勝率・481)と、今季と1勝しか変わらない。V字回復へ、フロントの本気度が問われる。(記者コラム・大林 幹雄) 

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