ヤクルト ブレない高津監督、先を見据えて“勝利の方程式”休ませた継投策

ヤクルト ブレない高津監督、先を見据えて“勝利の方程式”休ませた継投策

<ヤ・神>9回1死満塁、山田が二飛に倒れ高津監督(左から3人目)は肩を落とす(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ ヤクルト1―2阪神(2021年10月9日 神宮)

 ヤクルト・高津監督は敗戦を冷静に受け止めた。1点差の接戦を落とし連勝が7でストップし、10月は8試合目で初黒星。逆に強さを物語る。「しようがないです。全力で戦った結果だと思います」と淡々と振り返った。

 がっぷり四つの展開の中で、結果的に勝利の方程式を休ませることができた。今週は3位・巨人、2位・阪神との神宮6連戦。決戦へ、3日連続までとしていたリリーフ陣の連投制限を解いた。リーグトップ44ホールドの清水、守護神マクガフが4連投し、ともに無失点で応えていた。

 前日に優勝マジック11を点灯させた。指揮官は「明日以降のことを考えて」と清水はベンチから外した。マクガフはベンチ入りこそさせたが、7回に阪神に勝ち越されたため、ブルペンで準備をすることもなかった。

 先発の高橋は5回1失点と粘った。高津監督は「あとはリリーフの勝負だと思った」と6回以降は4投手でつないで1失点。必勝パターンの2人が登板しなくても、ブルペンは高い底力を示した。

 「今週は明日で最後。最後のもう1試合、ぜひ勝ちたい」。9月の阪神戦前のミーティングで指揮官が発した「絶対大丈夫」の言葉がシールとなり、ナインのヘルメットに貼られている。この日も最後は9回2死満塁まで追い詰めた。激闘の空気に浮足立つことなく、先も見据えたマネジメントは、阪神・矢野監督の執念継投とは対照的にも映った。ぶれないタクトに導かれ、6年ぶりリーグ優勝への歩みは少しも揺らいでいない。(青森 正宣)

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