阪神・島田「どんな形でもいいからという思いが伝わってくれた」ラッキー決勝二塁打を素直に喜ぶ

阪神・島田「どんな形でもいいからという思いが伝わってくれた」ラッキー決勝二塁打を素直に喜ぶ

<ヤ・神>7回1死二塁、勝ち越しの適時二塁打を放ち、ベンチに向かってポーズを決める島田(撮影・北條 貴史)

 ◇セ・リーグ 阪神2−1ヤクルト(2021年10月9日 神宮)

 ただ一つ、求めるものは勝ちにつながる結果だけ。途中出場した阪神・島田の強い強い気持ちが運を味方につけた。大歓声の中で拳を突き上げる姿がすべてを物語っていた。

 「ああいう打球でしたけど本当に執念というか、諦めていなかった。どんな形でもいいから(打つ)という思いが強かった。その思いが伝わってくれた打球」

 同点の7回1死二塁。カウント2―2から今野の外角カットボールを引っ張った打球は一塁方向への平凡なゴロで一塁手・オスナも捕球体勢に入っていた。「うわー、やってしまったーと思ったんですが…」。島田も観念した打球は、次の瞬間、思わぬ動きを見せた。一塁ベースに当たって変則的に弾み、思わず顔をそむけたオスナの横を抜け、右翼線へと転がっていった。勝ち越しの適時二塁打は18年10月6日以来、プロ2度目の決勝打。「ベンチの思いとファンの方々の声援が、あの打球を生んでくれました」とひと息ついた。

 前半戦は主に代走や守備固めでの出場機会がほどんどだったが、進化を目指し、打撃改造にも取り組んだ。参考にしたのは過去2度のベストナインに輝いた楽天・銀次のフォーム。「ただ振るだけじゃなく、ボールにしっかりラインを合わせて、追い込まれても何とか食らいついていく姿勢を参考にさせていただいた。まだ全然ですけど、少しずつ形になってきているのかな」。これまでは「強い打球を飛ばしたい」意識が強かったというが5月ころからコンパクトなスイングを心がけ、動画を見ては自主練習で感覚を染みこませた。その成果がここで実を結んだ。

 この日のファーム日本選手権では相手一塁手の失策で決勝点が入り、神宮でも一塁への打球が決勝点を呼んだ。最後まで絶対に諦めない、強い意志と姿勢が“一塁にいた神様”を味方につけた。(長谷川 凡記)

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