ソフトB 来季監督は小久保ヘッドコーチの昇格案浮上 工藤監督が辞任申し入れ、球団慰留も本人の意思固く

ソフトB 来季監督は小久保ヘッドコーチの昇格案浮上 工藤監督が辞任申し入れ、球団慰留も本人の意思固く

<ソ・オ>勝利しファンに挨拶する工藤監督(左)と小久保ヘッドコーチ(撮影・中村 達也)

 ソフトバンクの工藤公康監督(58)が今季限りで辞任する意向を球団に申し入れたことが、10日までに分かった。球団は慰留しているが、辞任の意思は強いとみられる。後任として、チームの現状を最も知る小久保裕紀ヘッドコーチ(50)の内部昇格案が浮上。秋山幸二前監督(59)や城島健司球団会長付特別アドバイザー(45)も候補に挙がっている。孫正義オーナーと交流が深い古田敦也氏(56)ら外部招へいも考えられる。

 15年の就任以降で5度の日本一に輝いた工藤監督が、10日までに今季限りで辞任する意思を固めた。この日のオリックス戦前に自身の進退問題に関して問われると、「今の段階でお話できることは何もないです」と明言を避けた。「みんな戦っている最中でシーズン途中。そこら辺は理解いただいて。CS進出も可能性がないわけではない。可能性がある限りはみんなで戦わないといけない。個人的なことは置いといて」と続けた。

 球団は引き続き慰留しながらも工藤監督の意思が強いことから、後任人事にも着手する方向だ。球団関係者によると、チームの現状を知る小久保ヘッドコーチの内部昇格案が浮上している。侍ジャパンでの監督経験もあり、シーズン当初から“ポスト工藤”として名前が挙がっていた。ただ、今季低迷の責任の一端もある。城島球団会長付特別アドバイザーや、前監督の秋山氏らも候補に挙がっている。孫正義オーナーと交流が深い古田敦也氏らの外部招へいも考えられる。

 工藤監督は19年オフに結んだ2年契約最終年の今季、主力に離脱者が相次いだ。開幕4連勝と好スタートを切ったが直後に5連敗し波に乗れなかった上にエース千賀、守護神・森、中継ぎエースのモイネロ、打線の中軸を担ってきたグラシアル、昨季盗塁王の周東らが故障などで戦列を離れた。例年、貯金を稼いできた交流戦では11位と“惨敗”。8月下旬からはBクラスが続く。クライマックスシリーズ(CS)進出も厳しい状況に、就任7年目の工藤監督は自ら責任を取る道を選んだ。

 現在チームは54勝59敗20分けで4位。残り10試合で借金は5を数え、工藤体制初のBクラスが濃厚になっている。指揮官は8連敗中、「僕らが責任を取ればいいだけ」と言い続けてきた。15年の就任から7年目。チームを3度のリーグ優勝、5度の日本一に導いたタクトを置く日が近づいている。

 ◇工藤 公康(くどう・きみやす)1963年(昭38)5月5日生まれ、愛知県出身の58歳。名古屋電気(現愛工大名電)から81年ドラフト6位で西武入り。ダイエー(現ソフトバンク)、巨人、横浜(現DeNA)に所属し、プロ野球最多タイの実働29年で通算224勝142敗3セーブ、防御率3.45。MVP2度、最優秀防御率4度など数々のタイトルを獲得。15年からソフトバンク監督を務め、3度のリーグ優勝、5度の日本一。16年に野球殿堂入り。左投げ左打ち。

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