ヤクルト、法大の山下輝を外れ1位指名 2球団競合で交渉権 「未完の大器」最速152キロ左腕

ヤクルト、法大の山下輝を外れ1位指名 2球団競合で交渉権 「未完の大器」最速152キロ左腕

法大の山下輝      

 ◇プロ野球ドラフト会議(2021年10月11日)

 プロ野球のドラフト会議は11日に東京都内で開催され、17年U―18日本代表で法大の最速152キロ左腕・山下輝(ひかる)投手(4年=木更津総合)をヤクルトが外れ1位で指名し広島と2球団競合の末、抽選で交渉権を獲得した。1位指名は隅田知一郎投手(西日本工大)だった。

 マウンドに帰ってきた。8月下旬に部内で30人以上が新型コロナに感染し、約1カ月間の活動停止。同4日のオープン戦で自己最速152キロを計測した直後だった。9月末に練習を再開し、1週間前の紅白戦で3イニングを投げて迎えたドラフト前日の10日。立大戦で今季初先発。7回7安打2失点、毎回の12三振を奪う好投を見せた。敗戦投手となったが「急ピッチで仕上げてきたけど一安心。春から取り組んできた変化球の精度と直球の質がまずまずでした」と手応えを口にした。

 1年時に左肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を経験した長身左腕。長いリハビリ期間を乗り越え、3年春に待望のリーグ戦デビュー。4年生となった今春の明大戦では8安打2失点でリーグ戦初の完投勝利。自己最速タイ(当時)の151キロを計測するなど、高校時代から恵まれた体格とポテンシャルで注目されながら、左肘手術という苦難を乗り越え本格化してきた「未完の大器」の片鱗を見せつけた。

 木更津総合では1年秋から4番を務め、2年時には1学年先輩の早川隆久(現楽天)とともにチームを引っ張り、2季連続で甲子園ベスト8に進出。秋からはエースを任され、最後の夏の甲子園に出場。大会後にはU-18日本代表にも選出され、カナダで行われたU―18ワールドカップでは清宮幸太郎(早実―日本ハム)、安田尚憲(履正社―ロッテ)らとともに銅メダル獲得に貢献した。

 左肘じん帯再建手術、そしてコロナ禍を乗り越えた最速152キロ左腕がプロの世界で大輪の花を咲かせる。

 ◇山下 輝(やました・ひかる)1999年(平11)9月12日生まれ、千葉県木更津市出身の22歳。小3で野球を始め、岩根西中では軟式野球部に所属。木更津総合では1年生からレギュラー。2年生では1学年上の早川隆久(現楽天)の活躍で春夏甲子園に出場しベスト8進出。秋から投手に専念。3年時は夏の甲子園初戦敗退。大会後にU―18日本代表に選出されワールドカップ3位に貢献。法大では3年春にリーグ戦デビュー。1メートル88、100キロ。左投げ左打ち。

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