奄美大島出身の神村学園・泰 楽天4位 中学時代「野球部」も部員1人…大自然生かした独自練習法

奄美大島出身の神村学園・泰 楽天4位 中学時代「野球部」も部員1人…大自然生かした独自練習法

楽天から4位指名された神村学園・泰

 プロ野球ドラフト候補たちの知られざるエピソードを紹介するTBS「速報ドラフト会議 THE運命の1日」(後7・00)が11日に放送された。同日に行われたプロ野球ドラフト会議で、奄美大島出身の神村学園・泰勝利投手が楽天から4位指名された。

 最速150キロ左腕として楽天から4位指名を受けた泰。中学時代、「野球部」という部活動に在籍も部員が1人だったため活動は一切なかった。そのため、野球経験がない両親が息子の練習相手を務めた。

 両親が考案した練習方法が奄美大島の自然を存分に生かした独特な練習だった。海上タクシーの仕事をする父・勝仁さん(45)の船で海に出ると、揺れる船の上でシャドーピッチングを行い体幹を鍛えた。打撃練習では、海に向かって全力でティーバッティングし、打ったボールは船でスタンバイしている父・勝仁さんが網で回収した。また、遠泳や素潜りトレーニングなどで鍛えた。

 離島のハンデに負けず努力を続けた泰だったが、「環境のそろったちゃんとした野球ができてなかったので、やめたくなって、数えきれないくらいやめたいと言ってた」と当時を振り返った。

 時には母・美生さん(37)にきつく当たるなど衝突したが、「あんな母親いないと思う。自分の野球を続けるきっかけにもなって、野球の練習相手にもなってくれて、凄い大事な存在」と感謝した。

 神村学園に入学後、3年間で最速150キロを投げるまでに成長し、プロも注目する選手になった泰。「今考えると、あの2人がいなかったら今の自分はない。こういう力もつけられなかった。恩返しがしたい」。楽天から4位指名された瞬間、泰はガッツポーズ。奄美大島から駆け付けた両親も拍手で祝福。そして両親とがっちり握手を交わした泰はプロの世界で活躍し、両親に恩返しを誓った。

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