広島・九里 リーグトップタイ12勝 “タイトル後押し”中5日応えた「最多勝意識も自分の投球するだけ」

広島・九里 リーグトップタイ12勝 “タイトル後押し”中5日応えた「最多勝意識も自分の投球するだけ」

<広・D22>7回を投げ終え、野手陣に合図しベンチに戻る広島・九里(撮影・奥 調)

 ◇セ・リーグ 広島3ー0DeNA(2021年10月12日 マツダ)

 広島・九里亜蓮投手(30)は、12日のDeNA戦で7回1安打無失点と好投し、リーグトップタイを守る12勝目を挙げた。最多勝争いを後押しするための中5日起用に結果で応えた。3―0の9回に登板した栗林は、球団新記録となる15試合連続セーブで、新人歴代単独2位の32セーブ目。チームは今季最長タイの6連勝を飾った。

 この修正力を身につけたからこそ、最多勝争いの先頭に立つことができる。「1、2回に四死球があって、球数も多くなった。坂倉と“どんどんゾーンで勝負していこう”と話し合った」。不安定だった序盤の制球を立て直したことが、九里の12勝目につながった。

 2回までに3四死球を与えたように、制球難から崩れる悪癖が一瞬だけ顔をのぞかせた。それでも、3回以降は無四球と修正。4回に左翼・西川が落下点を見誤って頭を越された二塁打が唯一の安打で、7回無失点と完璧に仕事をこなした。

 「とりあえず先に点を与えないように、それだけを思って投げた。ある程度、低めに集めることができたのが良かったと思う」

 これまでは、四球から突然崩れるパターンを繰り返してきた。生まれ変わるきっかけとなったのは、昨年3月上旬の2軍戦。調整登板として向かったはずが、7四球を与えてそのまま2軍降格が決まった。「四球で2軍に落ちたことが悔しくて…。こういう投球をしていてはいけないなと思った」。そして逃げずに勝負し続けようと決意した昨季に、自身初のシーズン規定投球回数に到達した。この日も、四球は与えても自分自身を見失わず。佐々岡監督からは「初回の死球でリズムが悪くなったけど、何とか立ち直ってくれた。粘って修正できたからこそ、7回までいけた」と成長を認められた。

 前回から中5日のマウンドで、期待に応えた。今後も中4日、中5日と登板間隔を詰めれば、残り3度の登板が可能となる。首脳陣は九里を最優先に先発ローテーションを組んでいく方針で、初タイトルとなる最多勝への支援体制も万全だ。

 「(最多勝を)意識をしないと言えばウソになるし、獲りたい気持ちはあるけど、一試合一試合、任されたところで自分の投球をしていくだけだと思う。投げる試合に向けて、しっかりと準備をしていきたい」。最多勝争いが、重圧ではなく集中力に変わっている。(河合 洋介)

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