日本ハム・伊藤 7回2失点も遠い10勝…5戦連続で勝ちなし チャンスはあと2回!

日本ハム・伊藤 7回2失点も遠い10勝…5戦連続で勝ちなし チャンスはあと2回!

<日・西>6回、中村に先制2ランを浴びた伊藤(撮影・高橋茂夫)

 ◇パ・リーグ 日本ハム0―3西武(2021年10月14日 札幌D)

 日本ハム・伊藤大海投手(24)が14日の西武戦で今季9敗目を喫した。0―0の6回に中村の2ランを浴び、7回2失点で8度目のハイクオリティースタート(投球回7以上、自責点2以下)を達成しながら敗戦投手になった。2桁10勝到達への挑戦は5度目の足踏みだ。

 噴き出した感情。中村が悠然とベース一周している時、伊藤はマウンドの土を右足で蹴り上げた。いつも表情豊かで、野球を心から楽しむ気持ちをメインにして、真剣味も悔しさも、そして涙も、ストレートに見せてきた方だ。それにしても、その光景は見る者に強烈な印象を残した。

 「今までのうまくいっていなかった反省点は生かせたけど、先制点を与えてしまったというのが一番です」

 9勝で臨んだ過去4戦は試合をつくることができなかった。特に直近3戦は全て4点を失っていた。回の先頭打者。2死からのもう1つのアウト。より意識を研ぎ澄ませ、西武打線に立ち向かった。だが、6回だった。

 先頭の森に中堅左への当たりで二塁を許した。微妙なタイミングでセーフになって迎えた4番・中村。カウント2―0から投じた3球目、狙いより内側に入ったスライダーを完璧に捉えられ、左翼手の西川が見送ることしかできない2ランになった。「本来であればもう少し厳しめに投げておかなければいけないボールだったので…失投ですね」と痛恨の場面を振り返った。

 伸びていた髪を「投げている時に耳にぶつかるのが嫌で」と3センチほど切り、秋らしい栗色のカラーも加えて気分一新で臨んだマウンドだった。7回を6安打2失点に抑えながらも、1球に泣いた。ハイクオリティースタートで負けが付いた右腕に、栗山監督は「内容は抜群だった。点を取ってあげられたらスッと勝てる。本当に申し訳ない」とわびた。

 通常の登板間隔を守るなら、今季残る先発チャンスは多くて2回だ。来週後半のカードは21日がソフトバンク戦(ペイペイドーム)で、23、24日がロッテ戦(ZOZOマリン)。ペイペイドームでは4月28日にプロ初勝利を挙げて6回無失点、ロッテ戦もパ5球団では最も良い対戦防御率1・93で、いずれの場合も期待できる。

 「次の登板をもらえるのであれば気持ち新たに頑張るしかない。思い切ってやりたい」

 悔しさではなく、はじける喜びの表現が次こそ見られるか。壁を乗り越える挑戦が続く。(和田 裕司)

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