本拠地でのCS開催願う楽天の若き営業担当者たち 野球を通じて社会貢献を 奮闘の日々

本拠地でのCS開催願う楽天の若き営業担当者たち 野球を通じて社会貢献を 奮闘の日々

コロナ禍の中、営業部門の社員として奮闘する楽天野球団の氏家さん(右)と村上さん

 ペナントレースも残すところあとわずか。現時点でパ・リーグはオリックス、ロッテ、楽天の上位3チームに優勝の可能性が残されている。2位以上でシーズンを終えたチームは、本拠地でポストシーズンの戦いをスタートする権利を手にできる。それを望んでいるのは選手だけではない。球団職員たちも本拠地でのCS開催を強く願っている。

 プロ野球担当記者が球団の営業部門の社員と接点を持つ機会はほとんどないが、今回は楽天野球団で働く若き営業担当者に話を聞く機会に恵まれた。

 チケットセールス部に所属する入社2年目・村上更沙さん(24)は20年4月に入社。今年7月から同部で年間シートの販売を担当している。10月11日から来年の楽天生命パークの年間シートの販売が始まったばかりだが、コロナ禍の影響は少なくないという。

 「企業の福利厚生で年間シートを持っていただいているケースが多いのですが、やはり最初に経費削減の対象になってしまうところではあるので…」

 対面でセールス活動ができないため、前任者から引き継いだオーナーに電話をかけるなどして継続購入のセールスに勤しんでいる。当然のことながら、チーム成績が顧客の購買意欲と比例とあって「何としてもチームには優勝して日本一になってほしい。CSも絶対に本拠地で開催したい」と口調にも熱が帯びる。

 福島県桑折町出身の入社5年目・氏家颯俊さん(27)は、営業部で球場の広告看板を担当。こちらもコロナ禍の影響を受けているが「この状況でもスポンサードしてくださる元気な企業を探してくるのが私たちの仕事」と力を込める。看板広告の掲示はあくまでもレギュラーシーズンに対する契約だが「本拠地でポストシーズンが開催できれば、試合数が増えることでより広告の露出も増える。そういう意味でも楽天生命パークでCSを戦ってもらいたいですね」と話す。

 「球場を売る」2人には、大学まで野球に打ち込んでいたという共通点がある。氏家さんは聖光学院高の主将として甲子園に出場し、日大野球部に進んだ。村上さんは武庫川女子大で二塁手兼投手として活躍し、大学日本一に貢献した。ともに願うのが、野球人口と野球ファンの拡大だ。氏家さんが「球団として子どもたちの野球振興に貢献したい」と言えば、村上さんも「若い世代のファンを増やしたいし、女子野球の普及にも携わりたい」と夢を語る。

 野球を通じて社会に貢献する―。球団が掲げる理念を具現化するため、選手だけでなく社員たちも熱い思い抱いて日々奮闘している。(記者コラム・重光晋太郎)

関連記事(外部サイト)