日ハム監督に新庄が選ばれた裏事情とは 経営状態の悪化、中田翔の暴力スキャンダルが影響

日本ハム監督に新庄剛志氏が選ばれた裏事情 OBの張本勲氏「正直戸惑っていますよ」

記事まとめ

  • 日ハムの次期監督には稲葉篤紀前監督の就任が既定路線だったが新庄剛志氏が選ばれた
  • スポーツ紙のデスクは「人気の回復が急務でした」と、日ハムのお家事情を明かした
  • 張本勲氏は「親分としての器量があるかはまったくわからない」と嘆いている

日ハム監督に新庄が選ばれた裏事情とは 経営状態の悪化、中田翔の暴力スキャンダルが影響

日ハム監督に新庄が選ばれた裏事情とは 経営状態の悪化、中田翔の暴力スキャンダルが影響

新庄剛志

 日本ハムの監督に電撃就任した新庄剛志氏(49)。監督には向かないといわれてきた彼になぜこのタイミングで白羽の矢が立ったのか。

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「もしホントに監督になるとしたら、それはもう楽しみですよ」

 と言うのは、現役時代の新庄を指導し「恩師」と慕われる、日ハムOB、野球評論家の柏原純一氏である。

「この間は、私のYouTubeにノーギャラで出てくれてね。その時、“将来、指導者になれたらいいね”と言ったら、“うーん……そうですね”なんて言ってたけどね」

 新庄は、阪神からメジャーに移籍し、日本選手初のワールドシリーズ出場後、帰国して日ハムに入団。数々のパフォーマンスで話題をさらった。15年前に引退した後はタレントや実業家として活動し、バリ島に移住もしたが、突如「現役復帰」を宣言。昨年はトライアウトに参加したものの、声はかからず。そんな折、降って湧いたかのような監督就任報道だった。

 日ハムの次期監督については、OBであり、東京五輪で金メダルを獲った「侍JAPAN」の稲葉篤紀前監督の就任が既定路線だった。

 何より、新庄といえば、サヨナラホームランを打ったのにランナーを追い越して帳消しにしたり、「ジーンズが穿けなくなるから下半身を強化しない」と言ってみたり。その言動は「宇宙人」といわれ、どう見ても指導者向きではない、と思われてきたのも事実である。

「背景には、日ハムの苦しいお家事情があります」

 と、さるスポーツ紙のデスクが解説する。

「ここ3年、Bクラスに低迷し、昨年度はコロナの影響もあって経営は赤字に転落した。今年も中田翔の暴力事件での対応を巡って非難が殺到。再来年には新スタジアムに本拠地を移転することもあり、人気の回復が急務でした」

 そこで白羽の矢が立ったのが、話題性では人後に落ちない新庄というわけである。

 スポーツライターの赤坂英一氏によれば、

「日ハムという球団は、チーム編成や戦力補強、スタッフ人事については球団が主導する。監督は、一人だけ自分の相談相手となるコーチを連れてこられる以外は、意見を求められることがないそうです」

 面倒くさい組織作りや人事は球団が担い、監督は采配と盛り上げ役に徹する――なるほど、確かに新庄でもOK、むしろ適任ということかもしれない。

 もっとも、

「野球人なら100人中99人がクエスチョンマークを付けるんじゃないの」

 と言うのは、日ハムOBの評論家・張本勲氏。

「バリ島に行って10年は経っているでしょう。その間、野球から離れているわけだから、どれだけ知識があるか、また、親分としての器量があるかはまったくわからないよね。OBとしては、期待より心配の方が先になる。そりゃ話題にはなるだろうけど、正直戸惑っていますよ」

 と嘆くのである。


■目の黒いうちは…


 他方、日ハムとは別の意味で注目なのは、中日の新監督人事だ。「Mr.ドラゴンズ」と呼ばれた立浪和義(52)が就任したが、彼は過去何度も名が挙がってはその度に消えてきた人物なのだ。

「亡くなった星野仙一さんは“一度はタツを監督に”とうちの上層部に言い続けてきましたが……」

 とは、さる球団関係者。

「“俺の目の黒いうちは絶対に許さん”と認めてこなかったのが、前オーナーの白井文吾さん。立浪は人望も指導力も兼ね備えていますが、何よりスキャンダルが多かったですからね」

 確かにこれまで、女性問題や暴力団との関係など、立浪が週刊誌を数々賑わせてきたのは事実である。

「白井さんはそれを嫌っていた。落合監督退任時に名が挙がった時も“あいつにスキャンダルが出ないという証拠を持ってこい!”と息巻いていたくらいです」

 が、その白井氏も高齢でこの3月にオーナーの座から退き、立浪にとっては“重し”が取れた格好に。何より、

「中日も経営が苦しく、昨年度は30億円の赤字とも報道された。地元企業とのパイプも細くなり、年間シートも売れ残る状態です。ドラゴンズ一筋で、地元に圧倒的な人気を誇る立浪を監督に据え、何とか経営を立て直したい、ということでしょう。あとは白井前オーナーの不安が的中しなければよいのですが」(前出・デスク)

 今季は最下位周辺に沈む両チーム。博打人事の丁半はいかに。

「週刊新潮」2021年11月4日号 掲載

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