阪神タイガース・藤浪晋太郎が、7月にファンの苦言に挑発的な態度で返すトラブルか

記事まとめ

  • 阪神タイガース・藤浪晋太郎の今季一軍登板はわずか1試合で、イップスと見られている
  • 同学年であるエンゼルス・大谷翔平と比較されることも重荷になっているという
  • 藤浪晋太郎はグラウンド外でも『大荒れ』らしく、ファンとトラブルを起こしたらしい

阪神・藤浪晋太郎、ファンにも“内角攻め”でひんしゅく…「イップス」を改善できない苦悩

 阪神の未来を担うはずだった藤浪晋太郎だが、“復活への糸口”は全く見えてこない。

 今季の一軍登板はわずか1試合。8月1日の中日戦での登板を最後に、二軍調整の日々が続いている。不振の原因とされる「イップス」は改善の見通しすら立っていない。イップスとは、緊張や不安といった精神的な原因などで、それまでスムーズにできていた動作ができなくなる運動障害だ。藤浪のケースは「制球難」という形で露呈しており、三振は取れるが、四死球が多く失点を重ねるパターンを繰り返している。

 振り返ると、藤浪は中学時代から日本代表に選出される、まさに野球エリートだった。大阪桐蔭ではエースとして、甲子園で春夏連覇を達成し、大観衆を魅了。2013年にドラフト一位で阪神に入団し、ルーキーイヤーから3年連続で2ケタ勝利を飾るなど、誰もが「虎のエース」として、日本球界を背負って立つ逸材だと信じていた。だが、17年は3勝5敗、18年には5勝3敗と結果を残せない状態が続いている。

 いったい何が起こったのか。阪神の球団関係者は、イップスの原因についてこう指摘する。

「技術面では、幼少期から身についた投球フォームのクセが原因ではないかと指摘されています。藤浪の投球フォームは、ステップした足が三塁側へ踏み出す『インステップ』と呼ばれるもの。相手の右打者からすれば、自分に球が向かってくる恐怖心を与えるため、それが大きな武器となっていました。しかし、この投げ方は、身体への負担が大きく、毎年のように右肩の違和感などが起こってしまう。これをかばって投げ続けた結果、狙ったところに球をコントロールできなくなった」


■ファンに対して“内角攻め”


 一方でメンタル面ではこんな指摘もあるという。

「同学年である大谷翔平(日本ハム→エンゼルス)と比較されることが“重荷”になっているようです。大谷が在籍した日本ハムでは、将来のメジャー挑戦も見据えて、長期的な育成計画を立てていましたが、阪神は目先の勝利や営業面を優先して、一年目から藤浪を酷使してしまった。タイミングが悪く、藤浪の成績が低迷し出した時期に、大谷は一気にその才能を開花させた。こうした状況が、藤浪をさらに追い詰めていったと見られています」(前出の球団関係者)

 そんなストレスをため込んだせいだろうか、藤浪は、投げる球だけでなく、グラウンド外でも“大荒れ”だった。7月には二軍の施設がある鳴尾浜でファンとトラブルも起こしている。

「藤浪が球場と競技場の間を移動する際、10人ほどのファンがサインを求めて集まっていました。ほとんどが子供でしたが、彼はまったく返事もせずに立ち去ろうとした。大人の男性が『返事くらいしてやれよ』と苦言を呈すると、藤浪は『あっ?』と挑発的な態度で返した。そりゃ、男性のファンも怒りますよね。あわてて関係者が止めに入るほどでした」(様子を見ていた阪神ファン)

 ファンに対して“内角攻め”とは頂けないお話であるが、藤浪が精神的、そして技術的にも再生する道はあるのだろうか。イップスに詳しいスポーツライターはこう話す。

「近年、イップスに悩む選手向けの治療院が各地で開業しています。そこではメンタルのみでなく、技術的な部分からのアプローチも行っている。ただ、イップスの根本的な解決方法ははっきりしていない。本人が腰を据えて取り組むことはもちろん、周囲のサポートが必要不可欠で、解決には長い時間を要することもあります」

 夏休み最後となる8月31日のソフトバンク戦。先発した藤浪は、5回を投げて被安打7本7失点5四死球という大乱調。福岡県・筑後に集まった虎党の期待を完璧に裏切ってしまった。

 球場記者席では、トラ番記者が「ここまでくると、藤浪をトレードで放出する話が、いよいよ信憑性を増してきた」と語り合っている。まだ25歳と若い藤浪にしてみれば、イップスの改善に向けて“職場環境”を変えるのも、決して悪い話ではないかもしれない。

 藤浪が再び一軍のマウンドで躍動する姿を期待したい。

週刊新潮WEB取材班

2019年9月8日 掲載

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