92歳「ドラゴンズのドン」ついに退任 落合監督を抜擢

92歳「ドラゴンズのドン」ついに退任 落合監督を抜擢

中日監督時代の落合博満氏(2007年)(machu. on Flickr (Original version) UCinternational (Crop)/Wikimedia Commons)

 2000年から20年にわたりオーナーとして中日ドラゴンズに君臨してきた白井文吾氏の退任が決まった。御年92歳。今後は名誉オーナーとなる。後任には、大島宇一郎中日新聞社社長(55)が就任する。

 中日関係者によると、

「新愛知新聞と名古屋新聞が合併してできた中日新聞は、それぞれの創業家である大島家と小山家が交互に実権を握ってきました。新聞記者叩き上げの白井さんは小山家に近い。なので次は大島家、となります」

 白井氏の功績として真っ先に挙げられるのが、03年オフ、落合博満氏の監督抜擢である。

「それに先立って、中日の象徴だった星野仙一監督を切り捨てた。白井さんは“コストカッター”的な気質があり、選手補強などで湯水の如く金を使う星野さんが嫌だったみたいです」

 代わって現れたのが、“現有戦力で優勝できる”と豪語した落合氏だった。

「コーチや監督経験がなく、おまけに人望もない落合さんを監督に据えることには、内外から批判が噴出しましたが……」

 落合監督は、就任1年目にいきなりリーグ優勝を達成。在任8年間で4度のリーグV、そして全てのシーズンでAクラス、と球団創設以来の黄金時代を築いた。

 ところが、チームの成績とは裏腹に、観客動員数は苦戦を強いられた。

「落合さんは、ファンサービスにはすこぶる消極的でしたから。ファンが離れただけでなく、マスコミ嫌いで、地元財界もほったらかしだったから、多くの敵を作った。白井さんもそんな彼を矯正することはできませんでした」

 白井氏はまた、自由奔放な発言で話題をさらった。いや、物議を醸したというべきか。

「例えば、松坂大輔を獲得する際に“賞味期限切れ”と評したり……。落合さん同様、ファンからよくブーイングを浴びてました」

 老害、もとい名物オーナーがまた一人――。

「週刊新潮」2020年3月12日号 掲載

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