巨人はDeNA「梶谷」「井納」が欲しい?「ソト」「増田」は消えてOBの意見は?

巨人はDeNA「梶谷」「井納」が欲しい?「ソト」「増田」は消えてOBの意見は?

DeNAの梶谷隆幸外野手

 日本シリーズでソフトバンクに2年連続4連敗を喫した巨人が、国内FA権を取得したDeNAの梶谷隆幸外野手(32)と井納翔一投手(34)の獲得調査に乗り出した。今年は若手が育ったなんて言われていたのに、結局は他球団からFAになった選手をなりふり構わず獲得する戦略に逆戻りするということなのか。

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 日本シリーズであれだけ無様な負け方を見れば、補強に力を入れたくなるのも頷ける。原辰徳監督は、チーム編成を組み立て直すと言っているほどだから、大型補強を考えているようだ。

 梶谷は、今季リーグ2位の打率.323、19本塁打、53打点と大活躍した。井納は、17試合に先発して6勝7敗、防御率3・94。これまで8年間で50勝を挙げている。

「梶谷は今年がピークですが、あと3年は活躍するでしょう」

 と解説するのは、巨人OBで野球解説者の関本四十四氏。

「巨人の外野は、センターの丸佳浩が不動で、松原聖弥はライトでレギュラーを獲得しつつある。レフトは、ウィーラーや重信慎之介、陽岱鋼がいるものの、固定していません。梶谷が加わると、外野の層が厚くなります。彼の守備はしっかりしているし、年齢の割に足も速いですから、是非獲得すべきですね」


■菅野が抜けると“異常事態”


 井納はどうか。プロ入り2年目の2014年に11勝を挙げて以来、2桁勝利はない。わざわざ獲得するほどの投手かという意見もあろう。

「ストレートは140キロ台後半から150キロで、最速152キロ。球威があるので、本来ならもっと勝ってもおかしくありません。変化球もいいですね。武器になるのは、スプリットです。スライダーや大きく曲がる110キロ台のカーブもあります。34歳ですが、まだまだスタミナがありますから、先発陣の一角を担えると思います」(同)

 関本氏は、井納も獲得すべきという。

「問題は、菅野智之の動向です。彼がメジャーへ移籍してしまうと、巨人は投手陣の大黒柱を失うことになります」(同)

 菅野は今オフ、ポスティングでメジャーに行くか、或いは、来年秋に海外FA権を取得してから目指すか、2つの選択肢がある。

「昨年、15勝を挙げた山口俊がメジャーへ移籍しましたが、まだ菅野がいるから良かった。ところが、菅野も抜けてしまうと、先発投手で2桁勝利を計算できる投手が一人もいなくなってしまいます。これは巨人にとって“異常事態”ですよ」(同)

 とはいえ、今年は若手がかなり育ったと言われたはずである。今季9勝を挙げた戸郷翔も来季はさらに活躍しそうだ。

「戸郷一人だけでは荷が重すぎます。巨人は過去5年間に獲ったドラフト1位や2位の投手で満足な結果を残したピッチャーはいません。桜井俊貴しかり、畠世周も同様です。鍬原拓也は今季、右肘の手術をしています」(同)


■ドラ1が戦力にならない


 2015年にドラフト1位で入団した桜井は、5年間で10勝12敗、防御率4・78。16年ドラフト2位の畠は、4年間で12勝9敗、防御率3・31。17年ドラフト1位の鍬原は、3年間で2勝3敗、防御率6・04。鍬原は、昨年ドラフト1位で入団した堀田賢慎投手と一緒に自由契約となり、来季は育成選手に格下げされる見込みだ。

「これだけドラ1が戦力にならないのは、スカウティングに問題があるのかもしれません。まずはなりふり構わず、外人先発投手を大量に獲得することですね。そして、2桁の勝利が計算できる投手を3人揃えるべきです」(同)

 当初、DeNAの強打者、ソトや西武の抑えのエース、増田達至の獲得を検討しているとも言われたが、両者とも残留することになった。その影響もあって、梶谷、井納の獲得へ本格的に乗り出すということなのか。

 巨人の黄金時代は、リーグトップクラスの投手が3、4人はいて、ホームランバッターも揃っていたものだが、

「日本一を目指すためには、投打にわたって思い切った大型補強をしても許されるのではないでしょうか」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年12月5日 掲載

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