「いつも以上に緊張感が大きくなる…」“オリックスの投打の顔”山本と吉田が侍ジャパンと東京五輪への想いを吐露

「いつも以上に緊張感が大きくなる…」“オリックスの投打の顔”山本と吉田が侍ジャパンと東京五輪への想いを吐露

山本由伸(左)と吉田正尚(右)。オリックスの交流戦制覇の立役者となった両雄が、五輪への想いを明かした。写真:滝川敏之、塚本凛平(THE DIGEST写真部)

6月16日、オリックスの投打の主軸が、東京五輪の男子野球日本代表「侍ジャパン」のメンバーに選出された。吉田正尚と山本由伸である。この主砲とエースが、代表入りへの想いを語った。

 18日から始まるパ・リーグ首位の楽天戦(楽天生命)を前に、吉田正は、「素直にうれしい気持ち。選んでいただいた以上、金メダル獲得に貢献したい。(2019年の)プレミア12では思うような結果を残せなかったので、日の丸を背負ってチームに貢献したい」とやる気を口にした。

 さらに稲葉篤紀監督が打率の高さと長打力を評価していることに触れた吉田は、「このチーム(オリックス)と(代表の)役割がどうか分からないが、首脳陣の理想にフィット出来るよう、結果を出したい」と与えられた仕事を果たすと誓った。

 プレミア12では「その場に立たないとわからないことがあると感じた」という。オフのトレーニングでお世話になってきた室伏広治(スポーツ庁長官)にも報告すると「よかったね。何かあれば相談してね」と祝われたようで、「いい姿をお見せしたい」とも明かした。
  一方の山本は、選出の一報を聞いた際の感想を「よっしゃ、やるぞ、と。うれしさとともに、気合が入った」と笑顔で語った。

 自身初の国際大会となったプレミア12では、セットアッパーとして、世界一に貢献。その時の記憶を「独特の雰囲気と、一発勝負の緊張感を味わった、濃い経験をした1か月だった」と振り返った右腕は、「接戦となった決勝戦を含め、ミスのできない一発勝負の緊張感の中で、ベストのパフォーマンスを出せるように練習しなければならないと感じた」と大舞台で得た収穫を明かした。

「一発勝負では配球も変わる。ミスも許されないシーンが増える。そんな中でコントロールし、その場で対応することが大事になると思う。いつも以上に緊張感が大きくなるので、そういう場面でもベストパフォーマンスを発揮するためには、しっかりと力をつけておかなければいけないと感じた」
  一発勝負については、「やっている時にはプレッシャーや緊張感があり、そういう場面には行きたくないと思うが、振り返ってみると、成長できるし、達成感も得られて好き」という山本。稲葉監督が「先発、救援の両方で活躍できる素材と評価している」と聞かされると、「どこを投げるのか、まだわからないが、しっかりと準備をして、どのポジションでもいいパフォーマンスを出せるようにしたい」と、意気込んだ。
  プレミア12と五輪との違いについては「僕は、いつも全力なので、変わりはない」と言い切った山本だが、五輪のキャリアが今後のプロ生活に与える影響に関して「貴重な体験になる。経験してから考えたい」と、明言は避けた。

「チームも(交流戦で優勝し)いい状態だし、濃い1年になるとうれしい」と、五輪での金メダル獲得とオリックスの躍進を誓っていた。

●北野正樹(フリーライター)
【プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。関西運動記者クラブ会友。

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