【2021ドラフト候補ランキング50〜31位】大学選手権で飛躍したブライト、センバツV左腕の石田が登場!<SLUGGER>

【2021ドラフト候補ランキング50〜31位】大学選手権で飛躍したブライト、センバツV左腕の石田が登場!<SLUGGER>

大学選手権での活躍で一躍、名を挙げたブライト(左)。石田(右)はセンバツで29.1回無失点の快投で優勝に貢献した。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)、田中研治

アマチュア野球に精通した西尾典文氏が選定する2021年のドラフト候補ランキングの最新版をお届けする。年明け早々に公開した前回のランキングから約半年、コロナ禍で主要大会が次々と中止になった昨年とは異なり、今年は各カテゴリーで多くの試合が行なわれており、この間に急浮上した候補も少なくない。6月13日に幕を閉じた全日本大学野球選手権の結果も踏まえた最新のランキングはどうなっているのか、まずは50〜31位を紹介する。

▼50位:福永奨[捕手・国学院大](前回順位:圏外)
(ふくなが・しょう/右投右打/横浜高)
堅実なキャッチングと強肩が光る捕手。イニング間のセカンド送球はコンスタントに1.8秒台をマークし、実戦でのコントロールも安定している。課題の打撃もこの春は成長したところを見せ、リーグトップの15打点をマークした。最終学年に攻守とも大きく成長したのも好材料で、捕手不足の球団は狙い目の選手と言えるだろう。
タイプ診断:#強肩 #勝負強い

▼49位:水野達稀[遊撃手・JR四国](前回順位:圏外)
(みずの・たつき/右投左打/丸亀城西高)
高校時代から評判を集めていたショート。堅実さには少し課題が残るものの、プレーのスピード感は抜群で、スローイングの強さも申し分ない。小柄だがパンチ力があるのも魅力だ。まだ攻守ともに細かい課題はあるが、大舞台に強く、高校卒3年目という若さもあって将来性に対する期待も大きい。
タイプ診断:#スピードスター #大舞台に強い
 ▼48位:藤井建平[外野手・NTT西日本](前回順位:圏外)
(ふじい・けんぺい/左投左打/大阪桐蔭高→東海大)
高レベルで三拍子沿った万能タイプの外野手。ライトから見せる強肩はプロでも上位のレベルで、足を緩めない積極的な走塁も光る。昨年は下位を打つことが多かったが、今年は中軸を任されており打撃の確実性も着実にアップしている。即戦力候補の外野手として注目の存在だ。
タイプ診断:#三拍子 #即戦力候補

▼47位:米倉貫太[投手・Honda](前回順位:46位)
(よねくら・かんた/右投右打/埼玉栄高)
高校時代も注目されていた大型右腕。昨年の都市対抗ではわずか打者2人の登板に終わったが、151キロ、2600回転という数字を残した。今年も春先のスポニチ大会では好投を見せたが、チームの信頼を得るまでには至っていないだけに、日本選手権では成長ぶりをアピールしたいところだ。
タイプ診断:#未完の大器 #回転数◎

▼46位:ブライト健太[外野手・上部大](前回順位:圏外)
(ぶらいと・けんた/右投右打/葛飾野高)
先日の大学選手権で一気にドラフト戦線に浮上した強打の外野手。少しステップは淡白だが、無駄な動きのない伸びやかなスイングでスタンド中段まで運ぶ長打力を誇る。外野の守備も堅実さに課題は残るものの、運動能力の高さでカバーできる。秋も継続して結果を残せばさらに評価が上がるだろう。
タイプ診断:#赤丸急上昇
 ▼45位:川船龍星[投手・拓殖大](前回順位:圏外)
(かわふね・りゅうせい/右投左打/松本第一高)
東都二部では赤星優志(日本大)と並ぶ存在の本格派右腕。少しステップが狭く、上半身の強いフォームだが、高い位置から投げ下ろす角度のある140キロ台後半のストレートは勢い十分だ。緩急の使い方が上手く、コントロールも安定しており、先発タイプとして面白い存在だ。
タイプ診断:#ボールの角度◎

▼44位:吉村貢司郎[投手・東芝](前回順位:36位)
(よしむら・こうしろう/右投右打/日大豊山高→国学院大)
高校時代から安定したフォームが光る正統派の本格派右腕。大学4年時には調子を落としたが、昨年の都市対抗では150キロを超えるスピードをマークして復調ぶりをアピールした。スピードの割に安定感には乏しいが、フォームの良さがあるだけにプロ側も安心して指名しやすい存在と言えるだろう。
タイプ診断:#正統派右腕

▼43位:福本綺羅[外野手・明石商高](前回順位:42位)
(ふくもと・きら/右投左打)
下級生の頃から中軸を任されている強打の外野手。たくましい体格を生かした力強いスイングで打球の速さは高校生離れしており、広角に打ち分ける上手さも光る。センターの守備範囲の広さと強肩も魅力だ。外野手の総合力では先輩の来田涼斗(オリックス)にも引けを取らない存在と言えるだろう。
タイプ診断:#三拍子

▼42位:石田隼都[投手・東海大相模高](前回順位:圏外)
(いした・はやと/左投左打)
抜群の安定感とテンポの良さが光るサウスポー。センバツでは圧巻のピッチングで優勝に大きく貢献した。まだ体つきが細く、タイプ的には大学進学の可能性が高そうだが、目立った欠点がないだけにプロ志望となれば獲得に手を挙げる球団が出てくる可能性は高いだろう。
タイプ診断:#テンポの良さ #安定感
 ▼41位:羽田慎之介[投手・八王子高](前回順位:圏外)
(はだ・しんのすけ/左投左打)
日本人離れしたスケールが魅力の大型サウスポー。サイドに近い腕の振りで140キロ台後半のスピードをマークし、選手としてのイメージはメジャー通算303勝のランディ・ジョンソンを彷彿とさせるものがある。典型的な未完の大器タイプだが、その高い将来性にプロからの注目度は高い。
タイプ診断:#日本人離れ #未完の大器

▼40位:小木田敦也[投手・TDK](前回順位:25位)
(こぎた・あつや/右投右打/角館高)
昨年のドラフトで指名されなかったのが最も不思議だった選手。好調時は150キロを超えるストレートは威力十分で、変化球のコントロールも安定している。肩の調子が問題なければ、即戦力として期待できる実力がある。3度目の正直でプロ入りを叶えるためにも、6月下旬の日本選手権ではしっかりアピールしてもらいたい。
タイプ診断:#即戦力 #解禁済

▼39位:久野悠斗[投手・報徳学園高](前回順位:圏外)
(ひさの・ゆうと/左投左打)
関西高校球界を代表する大型サウスポー。ストレートは140キロ台前半と驚くような速さはないものの、サウスポーらしいボールの角度があり、数字以上の勢いを感じる。また高校生らしからぬ制球力の高さも大きな魅力だ。スピードがもう少し上がってくれば、上位候補に浮上する可能性もあるだろう。
タイプ診断:#大型左腕 #制球力◎

▼38位:横山楓[投手・セガサミー](前回順位:圏外)
(よこやま・かえで/右投両打/宮崎学園高→国学院大)
高校時代から本格派と評判の右腕。大学ではもうひとつ伸び悩んだ印象で、昨年も目立った活躍を見せることはなかったが、社会人2年目の今年は見違えるほどピッチングが力強くなった。ストレートはコンスタントに150キロに迫り、鋭く落ちるフォークもブレーキ十分。即戦力候補として今後注目を集める可能性は高い。
タイプ診断:#急上昇 #即戦力候補
 ▼37位:田村俊介[外野手・愛工大名電高](前回順位:圏外)
(たむら・しゅんすけ/左投左打)
長打力と確実性を兼ね備えた左の強打者。入学当時は投手として注目を集めたが、年々打撃の評価が上がり、現在では高校球界屈指の存在となっている。守備と走塁はそこまで目立つものはないが、無駄のないスイングで広角に強烈な打球を放つ。左投ながらサードも守れる器用さも魅力だ。
タイプ診断:#二刀流 #広角打法

▼36位:鈴木大貴[投手・TDK](前回順位:38位)
(すずき・ひろき/右投右打/福島東高→流通経済大)
昨年の都市対抗で大きく評価を上げた最速154キロ右腕。反動を大きくつけるフォームで、走者を背負うとスピードダウンするのは課題だが、馬力は社会人でもトップクラス。打者の手元で微妙に動くクセ球で、芯を外すのも上手い。なかなかいないタイプの変則の本格派投手だけに、プロの打者も苦労する可能性は高いだろう。
タイプ診断:#大型本格派 #変則フォーム

▼35位:山田龍聖[投手・JR東日本](前回順位:49位)
(やまだ・りゅうせい/左投左打/高岡商)
高岡商時代から評判の本格派サウスポー。まだ投げてみないと分からない不安定さはあるものの、高い位置から投げ下ろす145キロを超えるストレートは大きな魅力だ。即戦力というよりも数年後の戦力として考えるのが妥当だが、貴重な若手の大型左腕だけにプロからの注目度は高い。
タイプ診断:#未完の大器 #甲子園の星

▼34位:高木翔斗[捕手・県岐阜商](前回順位:27位)
(たかぎ・しょうと/右投右打)
今年の高校球界を代表する大型捕手。入学直後から正捕手を任され、キャッチング、スローイングともに丁寧さがある。状況に合わせてスイングを変えることができ、打撃の対応力も高い。攻守ともにプレーの力強さは少し物足りないが、総合力では全国でも上位の存在と言えるだろう。
タイプ診断:#強肩強打
 ▼33位:丸山和郁[外野手・明治大](前回順位:41位)
(まるやま・かずや/左投左打/前橋育英高)
東京六大学を代表する外野手。高校時代からそのスピードは圧倒的なものがあり、思い切りの良い走塁と脚力を生かしたセンターの守備はすでにプロの一軍レベルにある。この春は打撃の力強さもアップし、3割を大きく超える打率を残した。強肩も魅力で、外野手が手薄な球団はぜひとも狙いたい選手である。
タイプ診断:#スピードスター #甲子園の星

▼32位:中川智裕[遊撃手・セガサミー](前回順位:43位)
(なかがわ・ともひろ/右投右打/近大付高→近畿大)
抜群の強肩と長打力が魅力の大型ショート。三遊間の深いところからも余裕を持ってアウトにできるスローイングはプロでもトップレベル。芯で捉えた時の飛距離も圧倒的なものがある。確実性と守備のスピードも着実にレベルアップしており、スケールの大きい内野手として注目の存在だ。
タイプ診断:#大型ショート #強肩

▼31位:田中楓基[投手・旭川実高](前回順位:31位)
(たなか・ふうき/右投右打)
 北海道では木村大成(北海高)と並ぶ存在の本格派右腕。肩甲骨と股関節周りの使い方にも柔らかさがあり、コンスタントに140キロ台をマークするストレートは数字以上の勢いを感じる。まだ細身だが、フォームの良さがあるだけに、将来性という意味では全国でも屈指の存在だ。
タイプ診断:#本格派右腕 #柔軟性

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。

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