壮行試合まさかの逆転負けにも稲葉監督は「いろんなことが起こって良かった」と前向き。負け投手の千賀は…【東京五輪】

壮行試合まさかの逆転負けにも稲葉監督は「いろんなことが起こって良かった」と前向き。負け投手の千賀は…【東京五輪】

不安な船出となった侍ジャパンだが、稲葉監督は前向きな姿勢を崩さない。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

楽天との壮行試合(楽天生命パーク)に3−5で敗れた侍ジャパン。いきなり不安な船出となってしまったが、稲葉篤紀監督は「勝った、負けたはこの2試合ではそんなに気にしていない。むしろこういう形の方が、選手もこれではいかんとやってくれると思う」と選手の奮起に期待した。

 試合前、主軸として期待される柳田悠岐(ソフトバンク)の別メニュー調整に「正直、そこは考えていなかった」と本音を漏らしていた稲葉監督。実際、試合では不慣れなセンターでスタメン出場した近藤健介(日本ハム)が打球の目測を誤る場面もあったが「今日、ああいう打球が来てくれて良かったのではないかと思う」とあくまでも前向きに捉えている。

 本番前の実戦に「全部がうまくいったらそれで終わってしまう。いろいろなことが起こって良かったんじゃないですか」と語る指揮官の頭は、すでに明日以降の戦いに切り替わっているようだ。
  課題の解消が求められるのは、千賀滉大(ソフトバンク)だろう。今季は左足首の靱帯を痛めて開幕から出遅れ、いまだ本調子には程遠いが、久々の実戦登板で同点の7回からマウンドに上がると、いきなり初球で159キロを計時。しかし、「凄く力が入ったし、ぐちゃぐちゃのところもありました」と振り返るように、8回に制球を乱して2失点を喫し、敗戦投手になった。

 ただ、「自分の現状が把握できたし、良くも悪くも、自分のことが改めて分かった」とも語り、試合後はブルペン入りして、投球フォームのバランスを確認しながら40球ほどを投げ込んでいる(試合では42球)。

 本番まで残された時間は多くないが、「何ができていて、何ができていないか。その分類はできていると思うので、まだ不安な部分へのアプローチもやっていきたい。そこさえクリアすれば、ゴチャゴチャ考えずにすむようになる」と取り組むべきことは明確だ。日本球界を代表する右腕は、2017年WBCで他国の強打者を牛耳った投球を再現できるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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