「決して自分に嘘をつくな」師匠イチローからの金言を胸に日本戦へ挑むドミニカのスーパースター候補【東京五輪】

「決して自分に嘘をつくな」師匠イチローからの金言を胸に日本戦へ挑むドミニカのスーパースター候補【東京五輪】

次代のMLBを担うスター候補として期待されるロドリゲス。東京五輪が偉大なキャリアの第一歩となるかもしれない。(C)Getty Images

東京オリンピックに出場する野球ドミニカ共和国代表に、未来のスーパースター候補が名を連ねていることをご存じだろうか。現在マリナーズ2Aに所属するフリオ・ロドリゲスだ。

 現在20歳のロドリゲスはパワーと強肩が売りの外野手で、『ベースボール・アメリカ』誌が今春発表したプロスペクト・ランキングでは全体3位。今、MLBを席巻している同じドミニカンのブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、フェルナンド・タティースJr.(パドレス)と同様、次代を担う大器として期待を集めている。

 そして、ロドリゲスにはもう一つの顔がある。彼は現在、球団会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチローの愛弟子でもあるのだ。

 イチローがマリナーズと契約を交わした1ヵ月後の2001年12月に産声を上げたロドリゲスは、7歳の時からずっとイチローのファンだった。2020年のスプリング・トレーニングで初めてイチローと会った時には「まるで夢が叶ったみたいだ」と目を輝かせ、外野練習でノックを受けたことを「人生で最も素晴らしい経験。この日のことはずっと忘れない」と語っていた。 今年のスプリング・トレーニングではすっかり打ち解けた関係になったようで、キャッチボールのパートナーは毎日、イチローが務めていた。フリーバッティングでは、打撃投手のイチローからロドリゲスが特大弾を放った後、イチローが打たせまいとカーブを投げて周囲が笑いの渦に巻き込まれる場面もあった。

 イチローからは「準備とプロセスの大切さ」を常に説かれているというロドリゲス。『ベースボール・アメリカ』誌によると、イチローから受けた最大のアドバイスは「決して自分に嘘をつくな」だという。「結局のところ、自分に嘘をついて騙せるのは他の誰でもなく自分自身だけ。努力をしなければ、いつか必ず自分に返ってくる。だから、常に努力を続けなければいけないんだ」

 ロドリゲスを擁するドミニカ共和国は明日、侍ジャパンと戦う。次代のスーパースター候補は、尊敬してやまない師を生んだ国・日本を相手にどんなプレーを見せてくれるだろうか。

構成●SLUGGER編集部
 

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