プロ野球後半戦のキーマン?五輪中断中のエキシビジョンマッチで爪痕を残した6人<SLUGGER>

プロ野球後半戦のキーマン?五輪中断中のエキシビジョンマッチで爪痕を残した6人<SLUGGER>

強烈なパワーが魅力のリチャード。いよいよ一軍の舞台で輝くチャンスがやってきそうだ。写真:滝川敏之

いよいよ明日からプロ野球のペナントレースが再開する。後半戦のキーマンは一体誰になるのか。五輪開催期間中に行なわれたエキシビジョンマッチで印象を残し、一軍での出場機会を増やしそうな選手を紹介しよう。

■リチャード(ソフトバンク)
エキシビションマッチでは全9試合とも4番に抜擢され、7月28日のDeNA戦ではPayPayドームのセンター方向に打ち込む逆転2ラン。スウィング直後に下を向いたが、詰まった打球は放物線を描いてテラスゾーンに飛び込んだ。8月3日の巨人戦も、外角球を無造作に叩くとボールは同じくライトスタンドに吸い込まれた。二軍では6月に40打席連続無安打を記録するなどまだ粗さも残るが、ともにリーグトップの10本塁打、45打点を記録している。魅力十分な将来の主軸候補に、期待は膨らむばかりだ。

■山口航輝(ロッテ)
20歳のスラッガーは雌伏の時間を糧にできるか。今年はオープン戦で結果を残すと、開幕戦5番で一軍デビューを果たして初安打を記録。1か月間で4本塁打を放ったが、30%を超える三振率、1割台の打率と一軍の壁にぶち当たった。6月からは二軍で打撃フォームを見直し、メンタル強化にも着手。すると、エキシビジョンマッチで2試合連続弾に加えて打率.294を記録し、井口資仁監督は後半戦の一軍スタートを明言した。マーティンが合流する前に結果を出しておきたいところだ。
 ■来田涼斗(オリックス)
7月13日の日本ハム戦でプロ野球史上初の「高卒新人プロ初打席初球ホームラン」を記録した話題のルーキーは勢いに乗っている。フレッシュ・オールスターで4番を務め、8月3日のエキシビジョンマッチでは藤浪晋太郎(阪神)からの先制2点二塁打を放った。二軍でも2本のアーチに二塁打14本、三塁打3本と5盗塁を記録するなど、持ち前の打力と足を発揮している。首位で後半戦を迎えるチームに新鮮な風をもたらす可能性は十分にある。
 ■直江大輔(巨人)
昨年に腰の手術を受け、背番号054の育成選手として開幕を迎えたが、故障を克服して6月28日に支配下復帰。7月25日の侍ジャパン強化試合で5回1失点(自責点0)のみの好投を見せた。エキシビジョンマッチでも結果を出し、後半戦5試合目の先発を当確させた。菅野智之が本調子でない中、首位・阪神との差は先発陣の安定感にある。6連戦も多い後半戦に、一軍未勝利の21歳がどれだけ勝ち試合を演出できるか。

■楠本泰史(DeNA)
エキシビジョンマッチ8試合で打率.455と出色の成績を残した。ハイライトは3安打を放った8月8日のオリックス戦だ。まずは6回に先頭打者としてセーフティバントを決めると、8回は逆方向へうまく流し打ち、同点で迎えた9回2死二塁には5球連続ファウルで粘ってから二塁への内野安打でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。二軍では5月にサイクル安打も記録。チームの外野陣は層が厚いが、まずは代打でアピールしていきたい。
 ■スパークマン(オリックス)
7月の入団会見で語った「向かっていく気持ち」が力強い投球にあふれた。一軍初お目見えの7月31日は3イニングを投げて4四球を与えたが、続く8月6日は4イニングで6三振を奪い無失点の好投。最速155キロのストレートに阪神打線は振り遅れ、低めに集まった決め球スライダーは鋭く変化した。2019年にはメジャーで主に先発として136イニングをこなした実績を持ち、救援も可能。山岡泰輔の復帰時期が読めない投手陣に、心強い新助っ人が加わった。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
 

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?