【ドラフト候補タイプ別診断:「リリーフ型投手」】東北福祉大・椋木に155キロ左腕・石森は2位までの上位指名も<SLUGGER>

【ドラフト候補タイプ別診断:「リリーフ型投手」】東北福祉大・椋木に155キロ左腕・石森は2位までの上位指名も<SLUGGER>

ソフトバンクの三軍を相手に三振の山を築いた石森。左腕という希少価値も評価を高めそうだ。写真:西尾典文

いよいよ11日に迫ったプロ野球のドラフト会議。今年も多くの選手に注目が集まる中、テーマ別に有力候補を紹介していく。今回のテーマは「リリーフ型投手」だ。

 今年の候補でリリーフタイプの筆頭となると、椋木蓮(東北福祉大)になるだろう。今年は先発を任されているが、昨年秋は全てリリーフで5試合に登板し、8回を無失点、15奪三振という圧巻の投球でMVPにも輝いている。短いイニングであればコンスタントに150キロ超え、さらにコーナーを突くコントロールも安定しており、自滅の心配がないのも大きい。プロではスライダー、フォークの決め球を多少改良する必要はあるかもしれないが、早くから一軍のブルペン陣に入るだけの力はありそうだ。

 もう一人、即戦力として期待できそうなのが石森大誠(火の国サラマンダーズ)だ。最速155キロのストレートと打者の手元で鋭く変化するスライダーで三振を量産。今年発足した独立リーグ所属ながら、四国アイランドリーグやソフトバンク三軍を相手にしながらも15を越える奪三振率をマークしているのはやはり普通ではない。時折制球が乱れるのは課題となるが、貴重なサウスポーということもあって、2位までに指名されることも十分考えられる。
  社会人では八木彬(三菱重工West)と柴田大地(日本通運)の2人が候補となる。八木は大学4年時は故障でリーグ戦での登板がなかったものの、社会人で見事に復活。たくましい体格から投げ込む150キロ前後のストレートは数字以上の威力があり、チームでも抑えを任されている。

 柴田は肘の手術を受けたこともあって大学ではリーグ戦登板がなかったものの、それでも素材の良さが評価されて社会人に進んだ。実戦デビューは今年からだが、オープン戦では最速156キロもマークしている。実績のなさは不安だが、2年目以降の戦力として確保しようとする球団もありそうだ。

 高校生でリリーフとして大成しそうな雰囲気があるのが畔柳亨丞(中京大中京)だ。上背はないものの躍動感あふれるフォームで、高めの速いボールで空振りをとれるのが大きな魅力。ピンチに動じない気持ちの強さも大きな魅力だ。

 最初からリリーフを見越して獲得する選手は多くないかもしれないが、以前と比べてブルペン陣の果たす役割は大きくなっているだけに、ここで挙げた選手たちが高く評価される可能性も十分にあるだろう。

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
 

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