“タイムリミット”は1月下旬!? 米専門メディアが鈴木誠也のMLB挑戦を分析「日本に戻っても何ら不思議ではない」

“タイムリミット”は1月下旬!? 米専門メディアが鈴木誠也のMLB挑戦を分析「日本に戻っても何ら不思議ではない」

ロックアウトの影響から交渉を進展させられていない鈴木。その現状を米専門メディアが分析している。(C)THE DIGEST

MLBで続いているロックアウトの影響は、日本球界にも及んでいる。

 昨年12月2日(現地時間)にMLBは、選手会との新労使協定を巡る交渉で合意できず、1995年以来となるロックアウトをスタート。その後、年明けに両者の話し合いは進むと見られていたが、協定の核となる金銭面の交渉は折り合いがつかず……。新シーズンの開幕が大幅にずれ込むのではないかという声も噴出するなど、いまだ出口は見えてこない。

 交渉停滞の煽りを受けるのが、今オフにフリーエージェント(FA)となった選手たちだ。ロックアウト前に駆け込みで新天地を決める例も少なくなかったが、カルロス・コレアやクレイトン・カーショウ、ニック・カステヤノスなど、多くのスターが“宙ぶらりん”の状態にあるのだ。

 文字通りの異常事態にあって、日本人スラッガーもキャリアの岐路に立たされている。今オフに広島からポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を表明した鈴木誠也だ。

 もっとも、日本での通算9年で打率.315、長打率.570を記録した27歳は、人気銘柄のひとりではある。ニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス、テキサス・レンジャーズ、シアトル・マリナーズなど、ロックアウト前に交渉に及んでいたとされる球団名も巷を賑わせ、代理人のジョエル・ウルフ氏も「8球団より多く、15球団未満だ」と明言している。

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 とはいえ、だ。FA市場にカステヤノスやカイル・シュワーバーなど実力派外野手も居残っている段階で身動きが取れなくなっている鈴木の現状は決して芳しくはない。米専門メディア『MLB Trade Rumors』は「オーナーと選手会の交渉が長引いた場合に、スズキが日本に戻る選択をしても何ら不思議ではない」と伝えている。

 野球界のありとあらゆる移籍情報を発信している同メディアは、「日本のチームが春季キャンプを始める2月1日がスズキにとってはある種のデッドラインとなり得る」とレポート。そして、こう続けている。

「5年5500万ドル(約63億2500万円)を望んでいるとされる本人と代理人が納得のいく契約をMLB球団と締結するうえで、ポスティングの残り期間となっている20日は、あまりに少ないと言わざるを得ない。日本人選手が怪我という理由以外にキャンプを休むことは極めて稀であることを考えても、スズキは1月下旬までにMLBかNPBかを決めなければならないだろう」
  複雑化しつつある鈴木のMLB挑戦。日本でのプレー続行の可能性も示唆した『MLB Trade Rumors』だが、「多くの実力者を生み出した日本でもトップクラス」と27歳のサムライの実力は肯定的に見てはいる。

 そんな同メディアが、鈴木の入団を推挙するのが、サンフランシスコ・ジャイアンツだ。

 昨シーズンに強敵ロサンゼルス・ドジャースとのデッドヒートを制し、9年ぶりに地区優勝を果たした名門の動きについて「いち早く交渉を始めた球団のひとつ。すでにスズキ側とはオンライン上でのコンタクトを始めている」と伝え、「フィールド上の観点から見てもジャイアンツとスズキの組み合わせは理にかなっている部分が多い」とも指摘した。
 「スズキはジャイアンツが打線に求めている右利きのバットマンとして十分すぎるもの提供し、足りていないレギュラークラスの右翼手としてもプレーすることが可能だろう。また、彼は日本での過去7シーズンにおいては、外野手としてしかプレーしていないが、三塁手、一塁手、遊撃手としての経験もある。そのため、ジャイアンツが内野で困った場合にマルチに起用できる可能性もある」

 はたして、鈴木は念願のMLB挑戦を叶えられるのか。ロックアウトが続くなかで、本人の決断やいかに。

構成●THE DIGEST編集部

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