【ポジション別ランキング:中堅手】柳田の右翼コンバートで頂点は丸に決まり!トップ5すべてをセの選手が占める<SLUGGER>

【ポジション別ランキング:中堅手】柳田の右翼コンバートで頂点は丸に決まり!トップ5すべてをセの選手が占める<SLUGGER>

パの巨頭たちが次々姿を消している今、球界最強センターの座は丸で決まり。走攻守すべてがいまだ高レベルだ。 写真:徳原隆元

今、それぞれのポジションで最強選手は一体誰なのか? 昨季の活躍やこれまでの実績などを基にトップ5までランク付けした。今回は中堅手編だ。

▼1位 丸佳浩(巨人)
2021年成績:118試合 打率.265 23本塁打 55打点 5盗塁 OPS.860

▼2位 近本光司(阪神)
2021年成績:140試合 打率.313 10本塁打 50打点 24盗塁 OPS.795

▼3位 桑原将志(DeNA)
2021年成績:135試合 打率.310 14本塁打 43打点 12盗塁 OPS.843

▼4位 塩見泰隆(ヤクルト)
2021年成績:140試合 打率.278 14本塁打 59打点 21盗塁 OPS.798

▼5位 大島洋平(中日)
2021年成績:141試合 打率.292 1本塁打 34打点 16盗塁 OPS.695

 1位〜5位まですべてセ・リーグの選手が占めた。数年前なら柳田悠岐(ソフトバンク)、秋山翔吾、西川遥輝(楽天)が間違いなくランクインしただろうが、秋山はメジャーへ移籍、柳田はライト、西川はレフトへそれぞれコンバートされ、パ・リーグではこれといった存在がいなくなった。

 1位は丸。昨季は打率.265、二軍落ちも経験するなど広島で2年連続MVPを受賞した頃の輝きには陰りが見える。だが、それでもOPSは.860はリーグ6位。守備面も大きな衰えは見られず、他のセンターに比べればまだ優位を保っている。
  その丸に迫っているのが近本で、すでに守備力では上回る。それだけでなく、打撃成績も年々向上。昨年は最多安打のタイトルを獲得し、初の打率3割もクリアした。10本塁打&33二塁打を放つなどパンチ力も備え、盗塁王は逃しても走塁での貢献度も高い。四球が少ないめ打率の割に出塁率が低い(.354)こと以外に弱点はない。

 同じく、初の打率3割を記録した桑原は39二塁打がリーグ1位、161安打は3位。OPS(出塁率+長打率)は.843で、チームメイトの佐野恵太をも上回った。近本と違うのは成績の安定度で、19〜20年はレギュラーから外れて打率1割台と低迷していた。今季は前年の活躍をキープできるかどうか注目される。

 日本一ヤクルトの核弾頭として活躍したのが塩見。初めてレギュラーに定着した昨季は
7三塁打がリーグ1位、21盗塁も3位。14本塁打とパンチ力も発揮してベストナインに選出された。こちらも桑原と同様、相手投手のマークが厳しくなる今季も好成績を残せるかどうか真価を問われる。

 桑原、塩見とは対照的に毎年安定した成績を残しているのが大島。昨季も打率.292、リーグ4位の160安打を記録した。ただ、本塁打はわずか1本で、長打力という点では上の4人とかなり開きがある。また、4年連続9回目のゴールデン・グラブを受賞したものの、新型指標からは守備範囲が狭くなっていることが伺える。もっとも、この年齢までセンターのレギュラーを立派に務めているだけでもすごいのだが。

【惜しくも圏外だった選手たち】
 パ・リーグでゴールデン・グラブを獲得した辰巳涼介(楽天)は打撃が課題。リーグワーストの打率.225、OPS.671にとどまった打力が伸びれば、一気に上位へ顔を出してくるだろう。パの中堅手で、辰巳の他に規定打席をクリアしたのは福田周平(オリックス)と淺間大基(日本ハム)。攻撃力は出塁率の高い福田のほうが上だが、守備では淺間に軍配が上がる。その淺間も打撃はいまひとつで、五十幡亮汰の成長次第ではレギュラーも安泰ではない。藤原恭大(ロッテ)も含め、パ・リーグには身体能力の高い若手選手が多く、今季はこの中から一気にブレイクする選手が現れるかもしれない。

文●出野哲也

【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『プロ野球 埋もれたMVPを発掘する本』『メジャー・リーグ球団史』(いずれも言視舎)。
 

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