「あの優勝には汚点がある」元アストロズ主砲がサイン盗みの舞台裏を告白!「僕らは『賢い』と思っていた」

「あの優勝には汚点がある」元アストロズ主砲がサイン盗みの舞台裏を告白!「僕らは『賢い』と思っていた」

アストロズの中軸を担っていたベルトラン(右)。球界でも確かな人気を誇っていた彼だが、サイン盗みを率先してやっていた人物だった。(C)Getty Images

今から遡ること5年前。ある騒動が球界を騒然とさせた。2017年シーズンにヒューストン・アストロズが本拠地球場で電子機器による組織的なサイン盗みを行なっていたことが明るみになったのだ。
【動画】ゴミ箱をバンバンと…ベルトランが関与したアストロズのサイン盗みシーンをチェック

 同年のワールドチャンピオンとなった名門が集団で行なっていたサイン盗みは、球界に激震を走らせた。これに対しては、当然非難が殺到。「彼らの優勝に価値はない」(アーロン・ジャッジ)、「あいつらはチーター(イカサマ野郎)だ。リスペクトなんて消え失せたね」(コディ・ベリンジャー)とアストロズの選手たちに怒りの声が寄せられた。

 一方でこれまで当事者となったアストロズの関係者たちは多くを語ってはこなかった。しかし、現地時間4月3日にニューヨークの放送局『YES Network』に出演した同球団OBのカルロス・ベルトラン氏は、当時の出来事について「今思うと、僕らが間違っていた」と振り返った。

 キャリア通算435本塁打、2725安打を放ってきたレジェンドは、2000年代のMLBを代表する5ツールプレーヤーとして名を馳せていた。殿堂入りも間違いなしと言われていた彼だったが、騒動が明るみになるとセカンドキャリアは暗転した。

 ベルトランは首謀者だった。当時、アストロズが取り入れていたとされるセンターカメラで捕手のサインを確認し、ダグアウト近くの通路のモニターに映しだし、ごみ箱をバットで叩いて、打者に球種を知らせる一連の手順を発案した人物だと2019年の捜査で判明したのである。
 
 いまや「サイン盗みを積極的にやっていた男」というようなレッテルをも貼られてしまっている。そんな44歳の元スターは「僕らはどのチームよりも効率よくやれていると思っていた。みんなでやっていた」と5年前を回想。そのうえで、こう振り返っている。

「いまでも、たくさんの人が『なんで(サイン盗みを)やめなかったのか』と聞いてくる。でも、僕からすれば、それは他の選手と同じで、うまくいっていたのに、どうしてやめられるのかってことなんだ。もしも、あの時、球団がやめるように言っていればやめていたよ。確実にね」

 さらに「僕らは自分たちが『賢い』と思っていた。だから一線を越えていたとは思ってなかった」と語ったベルトランは、「あの時の優勝には汚点がある。僕らには罪を償う責任があると思っている。何よりも良心の呵責がある」と現在の心境も打ち明けている。

 今も球界に根深い遺恨があるサイン盗み騒動。はたして、当時の首謀者である男の言葉を他チームの選手やファンはどう受け止めるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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