エンジェルスは果たしてプレーオフに進出できるのか?ライバル球団のビートライターを含む現地記者5人が大予想!<SLUGGER>

エンジェルスは果たしてプレーオフに進出できるのか?ライバル球団のビートライターを含む現地記者5人が大予想!<SLUGGER>

エンジェルスが最後にプレーオフに出場したのは2014年。もう8年も前のことだ。(C)GETTY IMAGES

マイク・トラウトと大谷翔平――。MVPを計4度獲得しているスーパースターがいるにもかかわらず、なかなか勝てないエンジェルス。今季こそはプレーオフ進出を果たせるのか。ロサンゼルスの地元紙で活躍する記者2人に同地区のライバルでもあるマリナーズとレンジャーズのビートライターに加え、『New York Times』紙のナショナル・ベースボール・ライターに予想してもらった。

●ジェフ・フレッチャー/地元紙『Orange County Register』
 今年のエンジェルスは91勝近くできると思う。実際にこれだけ勝てれば、ワイルドカードは十分獲得できるはずだ。ただ、本当にプレーオフに進出するためには、いくつかの不確定事項がうまくいかなければならない。まず、マイク・トラウトとアンソニー・レンドーンが健康で本来の実力を発揮できれば、間違いなく77勝に終わった昨季から大きなブーストになるだろう。

 アーロン・ループ、ライアン・テペラを獲得してブルペンが大幅に改善されたことでも、いくつか勝ちを上乗せできるはずだ。問題は、許容誤差がほとんどないことだ。トラウトやノア・シンダーガード、そして大谷などスター選手が故障に苦しむようだと、期待通りに勝利を重ねるのは難しいだろう。●JP・フーンストラ/地元紙『Orange County Register』
 エンジェルスは今季、自らの力だけでなくア・リーグ西地区の事情も味方につけてプレーオフ出場を果たすだろう。アストロズからカルロス・コレアが抜け、アスレティックスが主力選手を大量放出したことで、地区全体が弱体化した。また、プレーオフ出場枠が増えたことも追い風になって、プレーオフからのブランクは7年間で終止符が打たれるはずだ。

 だが、2人のスーパースター(マイク・トラウトと大谷翔平)が健康を保つだけでは十分ではない。ジョー・アデル、ブランドン・マーシュが下位打線で、マイケル・ローレンゼンやリード・デトマーズが先発4〜5番手でそれぞれ頼れる存在にならなければならない。それでも、何とか85勝できればプレーオフ進出には十分だろう。
 ●ジェフ・ウィルソン/米紙『Fort Worth Star-Telegram』
 エンジェルスには球界で最高の選手が2人いる。大谷とトラウトだ。そして、シンダーガードの加入で先発投手陣も強化された。だが、問題はチームのスター選手が健康を維持できるかどうかだ。この点に関しては、大谷もシンダーガードも万全とは言えない。また、2人以外の先発投手も心許ない。

 トラウトと三塁手のレンドーンも、昨季は故障で長期欠場を強いられた。大谷、シンダーガードも含めた4人のビッグスターを支える脇役たちは十分な陣容とは言えない。

 もしチーム全体で健康を保つことができたら、あるいは87勝75敗は可能かもしれない。だが、リーグ優勝のアストロズ、積極補強を転記したマリナーズ、レンジャーズがひしめくア・リーグ西地区では、87勝はプレーオフには十分ではないかもしれない。
●ライアン・ディビッシュ/米紙『Seattle Times』
 エンジェルスは今季、プレーオフには出場できないだろう。トラウト、大谷、レンドーン、ウォルシュが打線にながらプレーオフを逃すとは、にわかには信じられないだろうが、残りの野手陣や投手陣には疑問符が付きまとう。そのため、83勝前後に終わるだろうと考えている。あるいは「今年のエンジェルスは強いぞ」と私が思うと、いつも期待を裏切られるからかもしれないが。●タイラー・ケプナー/米紙『New York Times』
 エンジェルスが一貫して先発投手の重要性を軽視しているのを見るのは実にガッカリさせられる。近年のエンジェルスは例外なく、必要なイニングをこなす投手を見つけるのにすら苦労にしている。昨年、大谷は素晴らしいピッチングを披露したが、彼の130.1イニングがチーム最多だったことが投手陣の脆弱性を示している。

 しかし、この問題を解決するため、エンジェルスが選んだのは故障がちなシンダーガードだった。ブルペンはかなり改善され、怪我から復帰するトラウトとレンドーンは大谷とともに打線を牽引するだろう。だが、球団が真剣になって年間30先発を確実にこなせる先発投手を補強しない限り、エンジェルスがプレーオフに進む姿は想像できない。
 地元記者2人はプレーオフ進出にYES、他の3人はNOという結果になった。5人の回答を見ると、やはりカギを握るのは投手陣。大谷はもちろん、他の投手たちがどれだけ頑張れるかが2022年の成否を左右することになりそうだ。

構成●SLUGGER編集部

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