大谷は2年連続MVPなるか、ダルビッシュは初のサイ・ヤング賞?現地記者5人のアウォード予想<SLUGGER>

大谷は2年連続MVPなるか、ダルビッシュは初のサイ・ヤング賞?現地記者5人のアウォード予想<SLUGGER>

ダルビッシュ(左)とソト(右)は初の個人アウォードを、大谷(中)は2年連続のMVP獲得を目指してシーズン開幕を迎える。(C)Getty Images

いよいよ開幕を迎えた2022年のメジャーリーグ。SLUGGERでは、5人の現地記者にMVPとサイ・ヤング賞受賞者予想に加え、「最も興味深い選手」も挙げてもらった。各記者の回答をさっそく見ていこう。

●タイラー・ケプナー/『New York Times』ナショナル・ベースボール・ライター
◎MVP
ア・リーグ:ブラディミール・ゲレーロJr.(パドレス)
ナ・リーグ:ブライス・ハーパー(フィリーズ)
◎サイ・ヤング賞
ア・リーグ:ルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)
ナ・リーグ:ウォーカー・ビューラー(ドジャース)
◎最も興味深い選手
カルロス・コレア(ツインズ)

●JP・フーンストラ/『Orange County Register』記者
◎MVP
ア・リーグ:大谷翔平(エンジェルス)
ナ・リーグ:ムーキー・ベッツ(ドジャース)
◎サイ・ヤング賞
ア・リーグ:ゲリット・コール(ヤンキース)
ナ・リーグ:コービン・バーンズ(ブルワーズ)
◎最も注目に値する選手
ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)
 ●ジェフ・ウィルソン/米紙『Fort Worth Star-Telegram』レンジャーズ担当
◎MVP
ア・リーグ:アレックス・ブレグマン(アストロズ)
ナ・リーグ:ホアン・ソト(ナショナルズ)
◎サイ・ヤング賞
ア・リーグ:ゲリット・コール(ヤンキース)
ナ・リーグ:ウォーカー・ビューラー(ドジャース)
◎最も注目に値する選手
大谷翔平(エンジェルス)

●ジェフ・フレッチャー/『Orange County Register』エンジェルス担当

◎MVP
ア・リーグ:大谷翔平(エンジェルス)
ナ・リーグ:ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)
◎サイ・ヤング賞
ア・リーグ:ゲリット・コール(ヤンキース)
ナ・リーグ:ウォーカー・ビューラー(ドジャース)
◎最も注目に値する選手
大谷翔平(エンジェルス)

●ライアン・ディビッシュ/『Seattle Times』マリナーズ担当
◎MVP
ア・リーグ:マイク・トラウト(エンジェルス)
ナ・リーグ:ホアン・ソト(ナショナルズ)
◎サイ・ヤング賞
ア・リーグ:ルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)
ナ・リーグ:ダルビッシュ有(パドレス)
◎最も注目に値する選手
フリオ・ロドリゲス(マリナーズ) やはり大谷はアメリカ人の記者の心を捉えて離さないようだ。アナハイムの地元記者2人がMVP受賞を予想。フレッチャー記者は「昨季に近い成績を残すことができれば、2年連続でMVPを受賞できるだろう」とした上で、「エンジェルスがプレーオフに出場できれば、その可能性はさらに高まるはず」と指摘している。

 フレッチャー記者は「最も注目に値する選手」としても大谷を挙げていて、レンジャーズのビートライターを長年務めるウィルソン記者も同調。
「『最も注目に値する選手』というカテゴリーで大谷以外を選ぶことは不可能だ。彼は昨年、他の誰にもできなかったことをやってのけた。今年も同じような活躍を見せてくれるか注目だ」(フレッチャー)

 ウィルソン記者は「大谷は二刀流をあきらめるその日まで『最も注目に値する選手』であり続けるだろう。2021年の大活躍を再現できるのか? シーズンを通して健康を維持できるか? 24年パリ五輪の200m走で金メダルを獲得できるか? とにかくスペシャルな選手だ」と独特な表現で大谷を称えた。
  一方、大谷のチームメイトでもあるトラウトを推すのがマリナーズのビートライターとして活躍するディビッシュ記者。「史上空前のスキルを持つ大谷というライバルがいるが、フラストレーションが溜まるシーズンだった2021年を経て、かなりモチベーションが高まっているように見える」と、故障からの復活に期待を寄せている。

 ナ・リーグでは、昨年のホームラン・ダービーで大谷に勝利したソトが最も多い票を集めた。「トラウトと同じように、ソトも開幕前に挙げられるMVP候補の常連になりつつある。彼は端的に言って球界で最高の打者だ」(ディビッシュ記者)。

 ただ、『ニューヨーク・タイムズ』紙でナショナル・ベースボール・ライターを務めるケプナー記者の「プレーオフ進出チームで最高の選手がMVPを受賞する可能性が高いのが通例で、その意味でハーパーとゲレーロJr.には大きなチャンスがある」との主張も説得力がある。
  サイ・ヤング賞投票では、ア・リーグではコールとジオリト、ナ・リーグではバーンズとビューラーが互角の支持を集める中、ディビッシュ記者はダルビッシュを推薦。「これまでを振り返っても、彼は新しい環境やチームメイトに慣れてから実力を発揮する傾向にある」との指摘が興味深い。

 大谷以外の「最も注目に値する選手」では、ウィットJr.とロドリゲスという2人の大型ルーキーが目を惹く。19年ドラフト全体2位指名のウィットJr.は「マイク・トラウト(エンジェルス)に似たスウィングが特徴で、彼と同じようなインパクトを残す可能性がある」(フーンストラ記者)。その言葉通り、今日の開幕戦で同点の8回裏に決勝二塁打を放つ最高のスタートを切った。
  メジャー初昇格を告げられた際の映像が話題になったロドリゲスも、かなりの逸材。ディビッシュ記者も「次代のスーパースターになるだけのタレント、潜在能力、カリスマ、パーソナリティを兼ね備えている。マリナーズでこれほどの期待と熱狂で迎えられた野手はケン・グリフィーJr.以来だ」と大きな期待を寄せている。

 ケプナー記者はアストロズからツインズにFA移籍したコレアをピック。「コレアは今季終了後にオプトアウトしてFAになることができる。もしツインズがプレーオフ争いから脱落した場合は、途中放出される可能性もあるのではないか」と、ペナントレース全体を左右するキーマンになるかもしれないと示唆している。

構成●SLUGGER編集部

関連記事(外部サイト)