昨季の快進撃時もそうだった“覚醒”の兆候!? 米記者も指摘する大谷翔平の左中間打球増加は苦境脱出のサインだ

昨季の快進撃時もそうだった“覚醒”の兆候!? 米記者も指摘する大谷翔平の左中間打球増加は苦境脱出のサインだ

巧みな打撃でコンスタントにヒット数が増えてきている大谷。その打撃内容はアメリカでも話題となっている。(C)Getty Images

復調を物語るような一打が生まれた。現地時間5月8日、本拠地で行なわれたワシントン・ナショナルズ戦で、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が放ったそれだ。
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 エンジェルスが2対4とリードを許した9回裏2死一、三塁。ともすれば、敗戦が決定する緊迫した場面で、大谷は相手右腕タナー・レイニーと対峙する。だが、力みがちになってもおかしくない場面で、球界屈指のバットマンが見せたのは、「柔」の打撃だった。

 大谷はインコースへの87.9マイル(約141.4キロ)のスライダーを強引に引っ張らずに、センター方向へとかち上げる。すると、打球速度101.4マイル(約163.3キロ)という猛烈なスピードで飛んでいった打球は、センターの頭上を越えフェンスに直撃。あともう少しで本塁打という当たりは、値千金のタイムリーツーベースとなったのだ。

 去る今月5日(現地時間)に敵地で行なわれたボストン・レッドソックス戦でも、レフトにそびえる“グリーンモンスター”直撃のタイムリーヒットを放っていた大谷。そんな逆方向への角度のある強い打球をコンスタントに打てている内容は、本人が「いい感じの打球もありますし、あとちょっとという感じ」と言うように、開幕直後から指摘されてきた打撃のスランプから脱する意味でも、明るい兆しと言えそうだ。
 大谷の打撃内容には、現地記者も注目している。地元紙『Orange County Register』でエンジェルスの番記者を務めるジェフ・フレッチャー氏は、「いまの打率.235、OPS.685という数字は、開幕前に期待されていたものよりも低いが、彼は改善のサインを示している」と分析。レフト方向への打球増加を示すヒットチャートを公開したうえで、こうも説いている。

「この2週間で、オオタニはますます良くなってきている。打球方向が強引に引っ張るのではなく、センターから左へ高く打てるようになってきたのだ。これは彼にとっても、チームにとっても励みになる傾向だ」

 思えば、昨季も同様だった。大谷は5月16日のレッドソックス戦でグリーンモンスターを越える一発を打ってから本塁打数も増加。そこからギアが上がり、アメリカン・リーグMVPとなる連日連夜の大活躍に繋げていた。それだけに左中間方向への打球増加は、“怪物”が目覚めた証なのかもしれない。ここ数週間の打撃内容を興味深く見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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