「まったくいらない発言だ!」ヤンキースベテラン戦士の“差別的ジョーク”が波紋。受けたホワイトソックス遊撃手は激昂

「まったくいらない発言だ!」ヤンキースベテラン戦士の“差別的ジョーク”が波紋。受けたホワイトソックス遊撃手は激昂

今月13日の試合ではタッチプレーが原因で衝突していたアンダーソン(手前)とドナルドソン(奥)。この両雄の緊張状態が高まっていたなかで、問題は起きた。(C)Getty Images

“球界の盟主”に所属するスターの言動が波紋を広げている。

 事の発端となったのは、現地時間5月21日に行なわれたシカゴ・ホワイトソックス戦で、ニューヨーク・ヤンキースのジョシュ・ドナルドソンが相手選手に放った一言だ。
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 5回裏だった。打席に入った36歳のベテラン戦士と捕手のヤスマニ・グランダルが口論になると、両軍ベンチが飛び出してもみ合いとなる騒動に発展。この乱闘騒ぎの原因はホワイトソックスの遊撃手ティム・アンダーソンへの差別的な発言にあったという。

 試合後にアンダーソンは、「ドナルドソンが試合中に、何度も俺に『よぉ、ジャッキー』と言ってきた」とコメント。ドナルドソンが黒人初のメジャーリーガーであるジャッキー・ロビンソンをなぞらえて「侮辱した」と訴えたのだ。

 ドナルドソンは「差別的な意図は全くなかったが言った」と一連の発言を認めたうえで、その真意が、2019年の米メディアでのインタビューで自らを「現代のジャッキー・ロビンソンだ」と語ったアンダーソンの発言をいじるつもりであったと主張。あくまで「冗談のつもりで言った」と釈明した。
  しかし、アンダーソンの怒りは収まらなかった。「あれは明らかに失礼だった」と8歳上の敵戦士に非難し、「最初は見逃したけど、次第にエスカレートしていた。俺だけじゃなくて、いろんな黒人選手への敬意に欠けていたし、不適切だ。まったくいらない発言だった」と語気を強めた。

 そもそも、この両雄はおよそ1週間前にも衝突していた。今月13日に行なわれた試合で、サードを守っていたドナルドソンが走者だったアンダーソンに荒くタッチ。これがキッカケで一触即発の騒ぎとなっていたのだ。

 ゆえに両チーム全体が緊張関係にあったのは間違いない。とはいえ、ベテラン戦士の発言は行き過ぎたと言わざるを得ない。無論、ホワイトソックスの選手たちも怒り心頭の様子だ。ダラス・カイケルは「冗談で済ませようとしたのは悲しいね。そもそも全く言う必要のない言葉だからね」と批判。さらにドナルドソンと面と向かって口論したグランダルも「あの発言が許されるはずがないんだ。ただ受け入れがたかった」とコメントしている。

 なお、謝罪の機会を求めているというドナルドソンは、MLBの調査も受け入れる姿勢を見せている。だが、アンダーソンらの怒りは収まる気配はなく、しばらくは波紋が広がりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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