深刻なスランプはさらなる飛躍に向けた“過程”か。パワーが発揮できない“神童”ゲレーロJr.の現状を米記者が分析

深刻なスランプはさらなる飛躍に向けた“過程”か。パワーが発揮できない“神童”ゲレーロJr.の現状を米記者が分析

打席内で苛立ちを見せる場面も少なくないゲレーロJr.。昨季にMVP候補にもなった若きスラッガーが苦しんでいる。(C)Getty Images

23歳の“神童”がもがき苦しんでいる。トロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.だ。

 昨季の快進撃は凄まじかった。シーズン前半戦からコンスタントに本塁打を量産したゲレーロJr.は、最終的にサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)と並ぶ48本を記録して本塁打王のタイトルを奪取。さらに出塁率(.401)、長打率(.601)、OPS(1.002)でもリーグトップのハイアベレージを叩き出した。

 MVP争いでは満票で受賞した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)に及ばなかったものの、ファイナリストに選出されるなど、23歳という若さで球界屈指のスラッガーとして声価を高めていた。

 迎えたメジャー4年目の今季はさらなる飛躍が期待されたゲレーロJr.だったが、開幕から低調なパフォーマンスに終始。とりわけ5月の打撃成績はスランプだと言えるほどに深刻で、出塁率(.360)とOPS(.706)は数字を落としており、ISO(長打率から打率を引いたスタッツ。打者の純然たるパワーを示す)も.107と自慢のパワーも鳴りを潜めている。
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 直近7試合での24打席でもヒットはわずかに4本(1本塁打)と状態を上げ切れていない。そんなゲレーロJr.には、現地メディアから厳しい声も寄せられており、彼の母国ドミニカの野球専門メディア『Record.com』は、この5月のゴロボール率(58.5%)の高さを「彼はほとんどの打席でゴロアウトに終わっている。そのため単打が増えている」と強調。そして、「長打を打てなくなってしまったのか」と指摘した。

 一方で、現在の不振が飛躍に向けた“過程”だとする声もある。MLB公式サイトでブルージェイズ番を務めるマイク・ペトリエッロ記者は「世間で論じられているのは、彼の短いキャリアの中で最も打てていない1か月のことに過ぎない」と指摘。そのうえで「変わったのは、昨シーズンのブレイクから発生したリスペクトをもとに、投手たちが彼へのアプローチを変えたところだ。ゆえにゲレーロJr.には、対峙する投手たちにどうアプローチを変えるかが求められる」と分析した。

 はたして、ゲレーロJr.はいかにしてスランプを脱するのか。現地時間5月26日に迎える「投手・大谷」との初対戦は“覚醒”のキッカケになるかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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