「毎日110人以上が銃によって殺され、200人以上が負傷している」銃乱射事件を受け、ヤンキースとレイズが公式SNSで異例の投稿<SLUGGER>

「毎日110人以上が銃によって殺され、200人以上が負傷している」銃乱射事件を受け、ヤンキースとレイズが公式SNSで異例の投稿<SLUGGER>

26日の試合はヤンキースが7対2でレイズに勝利したが、お互いの公式ツイッターは試合の内容に一切言及しなかった。(C)Getty Images

現地5月24日にテキサス州ユバルディの小学校で起こった銃乱射事件は、スポーツ界にも波紋を広げている。

 レイズの公式アカウントは26日に行なわれたヤンキース戦を前に、「本日は試合をレポートする代わりに、ヤンキースと共同で、銃による暴力が及ぼす影響を伝えるためにこのアカウントを使用します」と宣言。ヘッダーも「END GUN VIOLENCE.」(銃による暴力を終わらせよう)の文字に変え、強い連帯を示した。

 さらに「我々は全員が、学校やスーパー、教会や礼拝堂、家の近くでも家の中でも、そしてアメリカでも、身の安全が保障されなければなりません。(中略)このような事件を日常にしてはなりません。感覚を麻痺させてはなりません。見て見ぬふりをしてはなりません。変えようとしなければ何も変わらないのです」と声明を出すとともに、銃規制を推進するNPO法人に5万ドルを寄付すると発表した。

 ヤンキースはユバルディの事件の約1週間前にニューヨーク州バッファローのスーパーでも、10人が死亡する銃撃事件があったことに触れ、「ユバルディ、バッファロー、それに全国の無数のコミュニティで起きている悲惨な事件は決して容認できません」と訴えた。

 続けて2球団のアカウントは、銃犯罪についての統計的事実を10個以上にわたってソース付きで投稿。具体的には以下のようなものだ。
 ・毎日110人以上のアメリカ人が銃によって殺され、200人以上が負傷している。

・2020年は、アメリカの子供、およびティーンエイジャーの1番の死因が銃によるものだった。

・アメリカでは、およそ58%の人々が銃による暴力を経験している。

・およそ3時間ごとに、若い黒人男性が銃撃により亡くなっている。

・毎年、4100人以上のラテン系アメリカ人が射殺され、1万3300人が銃によって負傷している。

・現在アメリカでは約450万人もの女性が、パートナーから銃で脅された経験があると告白している。

 2球団はこの日、試合への言及は一切行わなかった。
 
 スポーツ界では他にも、NBAゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーが試合前の会見で、議会において銃規制の動きがまるで進展しないことに怒りを爆発させるなど、変革を訴える声が多く上がっている。

 普段、MLB球団の公式ツイッターは試合のハイライト動画や、選手のコミカルな姿などを伝えるのが一般的で、このような動きは極めて異例のこと。それだけに両チームの強い思いが伝わってくる。

構成●SLUGGER編集部
 

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