【5月の投打部門別ベスト3:セ・リーグ】2年目の牧が打撃ランキングを席巻。投手は小川や大貫が開幕当初の不振から脱却<SLUGGER>

【5月の投打部門別ベスト3:セ・リーグ】2年目の牧が打撃ランキングを席巻。投手は小川や大貫が開幕当初の不振から脱却<SLUGGER>

2年目のジンクスをまったく感じさせない活躍で三冠王の可能性も取り沙汰されている牧(左)。小川(右)は開幕当初の不調から立ち直った。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

6月9日に5月の月間MVPが発表されるのを前に、投打各部門の月間トップ3を紹介する。今回はセ・リーグ編だ。

【野手部門】
●OPS ※60打席以上
1位 牧秀悟(DeNA) 1.100
2位 村上宗隆(ヤクルト) .980
3位 小園海斗(広島) .888

 リーグ1位の牧は、打率が3位・本塁打も2位に入る圧巻の活躍を見せた。3・4月も打率.328、5本塁打、OPS1.038と好調だったが、カレンダーが変わっても勢いを継続している。打席数はやや少なかった(51)が、同じベイスターズの佐野恵太もOPS1.098と絶好調。椎間関節炎で故障離脱した影響を一切感じさせなかった。

●打率 ※60打席以上
1位 小園海斗(広島) .360
2位 中村悠平(ヤクルト) .345
3位 牧秀悟(DeNA) .329

 打率.157と大スランプに苦しんだ3・4月から一転、リーグ最多の月間32安打を積み上げた小園が“首位打者”に。24試合のうち実に10試合でマルチ安打を放った。2位には好調ヤクルトの大黒柱でもある中村。開幕こそ故障で出遅れたが、3日の復帰後は攻守にわたる活躍でチーム浮上に大きく貢献した。OPSに続き、打率部門でもベイスターズ勢の躍進が顕著で、牧以外にも佐野が打率.396、宮ア敏郎(.320)は4位に入った。

●安打
1位 小園海斗(広島) 32
2位 近本光司(阪神) 30
3位 丸佳浩(巨人) 28
3位 ウォーカー(巨人) 28

 積み上げ系の数字は上位を打つ打者が有利になるだけに、主に6番を務める小園がトップに立ったのはすごい。3位の巨人勢(丸&ウォーカー)は打席アプローチが対照的で、ウォーカーは初球スウィング率が約50%と積極性が持ち味だが、丸は月間2位の15四球(ウォーカーは2個)と持ち前の選球眼も発揮した。同じ巨人では、ポランコも5位タイの27安打を量産し、5月12日〜14日には9打数連続ヒットを記録した。
 ●本塁打
1位 村上宗隆(ヤクルト) 9
2位 牧秀悟(DeNA) 8
3位 ウォーカー(巨人) 6

 OPSリーグ1、2位の2人が本塁打部門もトップ争い。村上は5月を終えて本塁打&打点の二冠に立った。しかも印象的な一打が多く、6〜7日の巨人戦では史上9人目となる2試合連続グランドスラム、24日の日本ハム戦では延長11回にサヨナラアーチを放っている。上位3傑には1本差で及ばなかったものの、佐藤輝明(阪神)、山田哲人(ヤクルト)、岡本和真(巨人)が5本で4位に並んでいる。

●打点
1位 牧秀悟(DeNA) 25
2位 村上宗隆(ヤクルト) 23
3位 マクブルーム(広島) 18

 ここでも牧と村上の激しいトップ争いが展開されたが、4〜6日に3試合連続本塁打を含む9打点を荒稼ぎした牧が制した。3位のマクブルームは3・4月からあらゆるスタッツを改善させ、打点も量産。20日の中日戦では大野雄大からグランドスラムを放つなどカープ打線の中心的存在になりつつある。昨季のタイトルホルダーで、3・4月はリーグ断トツの25打点を稼いだ岡本和真(巨人)は、5月に打率.180と大ブレーキで、打点は16打点止まり(4位)。本塁打ともどもトップ3には食い込めなかった。

●盗塁
1位 中野拓夢(阪神) 7
2位 近本光司(阪神) 6
3位 塩見泰隆(ヤクルト) 5
3位 山田哲人(ヤクルト) 5

 昨季も盗塁数リーグ1位・2位に入ったタイガースコンビが躍動。チーム盗塁数15のうち実に13をこの2人で稼ぎ、失敗もわずか計2回と成功率も高かった。3位の塩見&山田に加えて、1個差の5位タイには同じくヤクルトから山崎晃大朗もランクイン。月間2盗塁以上を記録した選手が8人しかいない中で、ヤクルト勢の積極性が目立つ。【投手部門】
▼防御率 ※20イニング以上
1位 小川泰弘(ヤクルト) 0.88
2位 ウィルカーソン(阪神) 1.04
3位 大貫晋一(DeNA) 1.07

 3・4月は4試合で防御率5.68と大乱調だった小川が、5月3日の阪神戦の完封劇で今季初勝利を挙げたのを皮切りに月間を通じて好投。同様に4月は4.50だった大貫も、5月は別人のように安定度を増した。3・4月は防御率0.69でトップだった青柳晃洋(阪神)は、5月も1.50で5位につけているが、0.98で2位だったシューメーカーは19イニングで15失点、防御率6.63と成績が急落した。

▼勝利
1位 ウィルカーソン(阪神)    3
1位 大貫晋一(DeNA)3
1位 床田寛樹(広島)    3
1位 小笠原慎之介(中日) 3
1位 木澤尚文(ヤクルト) 3

 床田は5先発でQS4回、ウィルカーソンと大貫は4先発でQS3回と安定感を発揮。ウィルカーソンは27日のロッテ戦で佐々木朗希と投げ合い8回無失点の好投を見せると、9回に佐藤輝明が益田直也から決勝弾を放って白星を手にした。木澤はリリーフながら月間3勝。ただ、3・4月で8試合で無失点だったのに対し、5月は9試合で防御率5.06と内容はあまり良くなかった。なお、3・4月にリーグ最多4勝を稼いだメルセデス(巨人)と大瀬良大地(広島)は、5月はそれぞれ0勝、1勝に終わった。

▼奪三振
1位 柳裕也(中日) 33
2位 今永昇太(DeNA) 29
2位 床田寛樹(広島) 29

 昨季の奪三振王・柳は3・4月に6.75だった奪三振率が5月に入って9.68まで急上昇し、タイトル争いでもトップに立った。左肩の炎症で出遅れて5月に戦線復帰した今永は、17日の中日戦で13K完封を記録するなどハイペースで奪三振を量産している。なお、3・4月にリーグ最多の34三振を奪った大瀬良は、5月はわずか16奪三振と半減してしまった。
 ▼投球回
1位 床田寛樹(広島) 36.2
2位 西勇輝(阪神) 33.0
3位 小川泰弘(ヤクルト) 30.2

 5先発で8イニング以上の登板が2度あった床田が1位だが、全5先発で6イニング以上に投げた西の方が安定度は上で、防御率1.36と内容もいい(床田は2.45)。小川に至っては、全4先発で7イニング以上に投げた。大野雄大(中日)は、延長10回でパーフェクトゲームを逃した6日の阪神戦を含め月間2完投を記録しながら、イニング数は7位タイの29回にとどまっている。

▼セーブ
1位 山ア康晃(DeNA) 7
1位 マクガフ(ヤクルト) 7
1位 大勢(巨人) 7

 タイトル争いでは相変わらず大勢が18セーブでダントツ状態だが、チームが月間x勝x敗と不振でセーブ機会自体が少なくなったためか、13試合で11セーブを挙げた3・4月よりペースが落ちた。一方、3年ぶりにクローザーへ本格復帰した山アは、失敗なしの7セーブを記録。ようやく本来の姿を取り戻そうとしている。

▼ホールド
1位 今野龍太(ヤクルト) 10
2位 今村信貴(巨人) 9
3位 湯浅京己(阪神) 7
3位 伊勢大夢(DeNA)    7

 今野はリーグで唯一の月間10登板&無失点と貫禄の投球を披露し、今や8回・今野→9回・マクガフのリレーは「鉄壁」と呼ばれるほど。また、伊勢も13イニングで失点1と素晴らしい出来だったが、今村は月間11登板中5試合で失点するなど安定感はいまひとつだった。

構成●SLUGGER編集部
 

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